かつてと比べ、近年になってアレルギーや花粉症などの症状を抱える人が増えたと感じることはありませんか?実は、近年のアレルギー症状の悪化には、アレルギーの原因となる花粉や化学物質などのアレルゲンが増えたことに加え、摂取する脂質(オメガ6系とオメガ3系)のバランスが悪くなっていることも影響しています。
オメガ6系とオメガ3系の作用の違いは?
現代人が口にすることの多い肉・加工食品・スナック菓子などにはオメガ6系脂肪酸が多く含まれ、摂取する機会が減りがちな魚・ナッツ・海藻類にはオメガ3系脂肪酸が含まれているわけですが、これらから誘導される生理活性物質はそれぞれ作用が異なります。
オメガ6系脂肪酸から作られる生理活性物質は、免疫反応を激しくするほか、動脈壁にプラークを作って血栓を形成したり、心血管系の病気を増やしたり、発ガンのリスクを高めたりするといわれていますが、一方、オメガ3系脂肪酸であるαリノレン酸を基にして、体内で生成されるEPAからは、炎症・アレルギーを抑制する生理活性物質が生成されます。
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減らすのが難しければ摂取量のバランスをとる
オメガ6系脂肪酸の摂取量を減らすのが一番ですが、大幅な食生活の変更を伴うため、現代人にとってはなかなか難しいものです。
そこで、現実的な方法として、不足しがちなオメガ3系脂肪酸を意識して摂取することで、脂肪酸のバランスを整えるのがおすすめです。オメガ3系脂肪酸は、亜麻仁油・しそ油・えごま油などに多く含まれています。
水銀や鉛などの有害ミネラルが体内に蓄積していても、アレルギー反応を緩和する酵素の活性が下がる可能性が高まります。アレルギーの緩和には、必要に応じて重金属排出を行うことも大切です。