たけのこは、桜前線と同時に南から収穫が始まる春の野菜です。栄養価は比較的低いのですが、食物繊維は豊富です。
食物繊維とカリウムが生活習慣病を予防
たけのこの独特の歯ごたえは、不溶性食物繊維のセルロースによるものですが、不溶性食物繊維は便の量を増やし、腸を刺激してぜん動運動を活発にするため、便秘を改善する働きがあります。また、コレステロールや有害物質に吸着して、便と一緒に体外へ排出してくれる働きもあり、動脈硬化・高脂血症・大腸ガンなどの予防に有効です。
そして、カリウム含有量は野菜のなかでもトップクラスです。体内の余分なナトリウムを排出してくれるので、高血圧予防に効果があります。
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切り口に出る白い粉はうま味成分
たけのこを切ったときに切り口に出る白い粉は、チロシンといううま味成分(アミノ酸の一種)で、新陳代謝を活発にし、脳を活性化して老化を防ぎます。同じくうま味成分であるアスパラギン酸も含まれており、疲労回復に役立ちます。
ご存じですか?正しいアク抜きの方法
採りたてのたけのこはえぐみがないので生でも食べられますが、時間が経つほどえぐみ成分のシュウ酸が増えるので、入手したらすぐに次の手順でアク抜きをしましょう。
- 皮つきのまま、皮に包丁で一筋切れ目を入れる
- ぬかとタカノツメを入れてゆでる
- そのまま冷ましてアク抜きをする
シュウ酸はカルシウムの吸収を妨げるので、カルシウムが豊富なワカメと一緒に若竹煮などにして食べるのがおすすめです。
また、シュウ酸は結石症の人や胃腸が悪い人、下痢気味の人には要注意です。多食は控えましょう。
魚介類との組み合わせで高脂血症を解消
食物繊維が豊富なたけのことタウリンが豊富な魚介類を組み合わせると、悪玉コレステロールを減らすことができ、高脂血症の解消につながります。