からしには、アリルイソチオシアネートが含まれています。
からしの効能
からしはアブラナ科の植物からし菜の種子を原料として作られるものです。
粉からし(からし粉)はからし菜の種の油をしぼった後に細かく砕いて撹拌し乾燥させたもので、この粉からしに水を加えて練ったものが練りからしです。現在一般的に使用されているのはこの練りからしをチューブに入れたものです。
からしは、水分を加えて練ると酵素の働きで辛味成分が生成されて辛くなりますが、からしの辛味成分は揮発しやすいため、市販のチューブ入り練りからしには、食塩や酢、植物油などを加えて辛味成分を逃がさないように工夫がなされています。
からしの辛味は、わさびなどにも含まれているアリルイソチオシアネートという成分です。
からし種子の粉末に水を加えると、そこに含まれているシニグリンという成分が酵素と水分で化学反応を起こし、アリルイソチオシアネートが生成されるのです。この香味成分が唾液の分泌を促したり胃を刺激したりすることにより、食欲が増進されます。
また、アリルイソチオシアネートには細菌の増殖を抑える作用もあるため、食中毒予防にも効果があります。そのほか、防腐作用もあるため、醤油の防腐剤として使われることもあります。
からしの人気&簡単レシピ
茄子のカラシ漬け
一夜漬けした茄子は水洗いしないでそのまま使用。一度に作る分量がものすごく多いので、家庭では半分〜1/4くらいがちょうどいいかもしれません。たくさん作っても冷凍保存できますよ。
みょうがとからしのさっぱり冷奴
おいしさのポイントは、水切りをしっかりすることです。みょうがの水分はキッチンペーパーの上で切ると、あとで楽♪ノンオイルでヘルシーなので、ダイエットにもおすすめです。
オクラとトマトのからし醤油
オクラは板ずりをすると、うぶ毛が取れて、口当たりがよくなります。ミニトマトは横に切ると断面が華やか♪
夏野菜の辛子炒め
茄子とピーマンを炒めるときは豚肉から出る油で十分ですが、足りないようなら油を少し加えてください。調味料を加えたら炒めすぎないことが、おいしく仕上げるコツです。
マグロとアボカドのからしソース和え
からしの量は、調味液を作った時点で味見をして調節してください。アボカドは熟している方が、タレがよく絡みます。未熟なものは、他の材料と同時に投入して混ぜてもOK。