ジャスミンとはモクセイ科ソケイ属の植物の総称です。ソケイ属の植物は世界で約300種類存在し、そのなかで強い芳香を持つ種類が香水やジャスミン茶の原料となります。ジャスミンという名称はペルシャ語に由来し、その多くは白または黄色の花を咲かせ、日本では茉莉(まつり/まり)とも呼ばれます。亜熱帯地方や熱帯地方を好む植物で、日本で見る機会は多くありません。
ジャスミン茶は茶葉にマツリカ(アラビアンジャスミン)の花の香りをつけたハーブティーで、茶葉は緑茶が一般的です。昔、品質が悪くなった葉をおいしく飲むために考え出されたもので、現在では中国の北京など、特に華北で飲まれています。中国では花茶(ファチャ)と呼ばれ、不老長寿の妙薬としても愛飲されてきています。
そんなジャスミン茶には、次のような効能があるといわれています。
- リラックス・美容効果
ジャスミン茶3杯分にりんご1個分相当のビタミンC・Eやミネラルが含まれているため、気分転換やリラックス効果のほか、美容にも効果を発揮すると考えられています。 -
眠気覚まし効果
ジャスミン茶にはカフェインが含まれているため、眠気覚ましの効果が得られるといわれています。 -
右脳を刺激
ジャスミンの香り成分ベンデルアセテートが右脳を刺激することで、自律神経の緊張緩和や集中力の持続、ストレス解消に効果を発揮することが科学的にも証明されています。 -
女性特有の症状の緩和
女性ホルモンのバランスを整える働きがあることから、月経時の体調不良や更年期障害の症状の緩和にも有効といわれています。 -
口臭予防
ジャスミン茶の一番の特徴である香り成分と、お茶に含まれている殺菌作用が口臭予防に役立つと考えられています。 -
二日酔い解消
アルコール解毒・殺菌・鎮痛といった作用があるため、二日酔いの解消に効果を発揮するといわれています。 -
ダイエット効果
ジャスミン茶には脂肪分解促進作用と脂質吸収抑制作用があるといわれています。実際、高脂肪食を長期間摂取したネズミにジャスミン茶を与えることにより体重増加が抑えられることが確認されています。 -
花粉症対策
ジャスミン茶には、体の中から寒さを取り除いて温め、体にたまった咳や痰の原因となる粘りのある液体を取り除く作用があるため、花粉症対策にも有効と考えられています。
また、ジャスミンの香りを楽しむだけでも、「肝」と「脾」に働きかけて詰まっているものを流したり、水分のめぐりを活発にしたりする作用が期待できます。
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ジャスミン茶は、ジャスミンの香りだけをつけたものより、若干値段は高くなりますが、ジャスミンの花が入っているものを選ぶほうがより高い効果が得られるといわれています。香りを楽しみながら飲んで、心と体を健やかに保ちましょう。