小松菜は、ほうれん草とよく似た野菜で、含まれている成分もほぼ同じですが、栄養素の各含有量は小松菜のほうが総じて上で、さらにカルシウムにおいては、なんとほうれん草の3倍以上の含有量となっています。
ビタミン・ミネラルが豊富な優等生
また、緑黄色野菜の代表格であることからもわかるとおり、小松菜はβカロテンやビタミンCも豊富で、ビタミンB2の含有量は野菜のなかでもトップクラスです。
そのほか、鉄や食物繊維も供給源として十分に期待できる量が含まれていますので、ぜひ積極的に摂りたい野菜の一つといえます。
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調理は生のままするのがベター
ほうれん草と違って、小松菜にはアクの成分であるシュウ酸が少なく、下ゆでをせずに使えるという利点があります。水溶性のビタミンCなどを効率よく摂るためにも、炒め物や煮物、汁物には生のまま直接利用するのがベターです。
和え物などにするときは、ゆでた後で水にとりますが、ほうれん草のようにしばらく水にさらしておく必要はありません。熱がとれたらすぐに水から上げ、栄養成分の流出を防ぎましょう。
タンパク質といっしょに摂るのが効果的
小松菜を1/2束(70〜80g)食べれば、200mlの牛乳1本分に相当するカルシウムが摂取できます。ただし、牛乳や乳製品に比べて、野菜のカルシウムは吸収率が低く、実際には20%程度しか吸収できないため、タンパク質食品と組み合わせて摂り、カルシウムの吸収率をアップさせましょう。
さらに、植物油やごまなど、ビタミンEの豊富な食品もプラスすれば、ガンに対する抑制力も高まります。
アミンを含む食品との組み合わせに注意!
小松菜には亜硝酸塩が含まれています。スモークソーセージなど、アミンを含む食品といっしょに摂ると、発ガン物質を生成するといわれていますので、控えるほうが無難です。