粉茶とは煎茶の製造過程でできる茶葉が細かいものを集めたお茶のことです。そのためお茶の成分が抽出されやすく、濃いお茶を淹れることができるという特長があります。
老化防止・生活習慣病予防
粉茶に含まれるビタミンEには、活性酸素の攻撃から細胞膜を守り、細胞膜や血中の脂質が酸化するのを防ぐ効果があるため、老化や生活習慣病の予防に有効と考えられています。
動脈硬化や心筋梗塞の予防
粉茶に含まれるβカロテンには悪玉コレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化や心筋梗塞を予防する効果があるとされています。また、肌を美しく保ったり、目の健康を守ったりする効果も期待できます。
整腸作用・血糖値上昇抑制作用
粉茶に含まれる食物繊維は、大腸内で発酵・分解が進むとビフィズス菌を増やして腸内を整える働きをするほか、胃腸内をゆっくりと移動することでお腹が空きにくくなり、食べすぎを防ぐ効果もあるといわれています。また、糖質の吸収を緩やかにしてくれるため、血糖値の急激な上昇を防ぐ効果も期待できます。
抗菌作用・抗アレルギー作用
粉茶に含まれるカテキンにはお茶1mlにつき1万個の細菌を殺菌する効果があるほか、細菌が出す毒素を解毒する働きも持ち合わせているとされており、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌、水虫の原因となる白癬菌、呼吸器に影響する百日咳菌、インフルエンザウイルスなどに効果があるといわれています。
また、抗アレルギー作用もあるため、花粉症やアレルギー症状の改善が期待できます。
粉茶のおいしい淹れ方・飲み方のポイント
粉茶は細かいため網目の細かい茶こしのついた急須を使うのがポイントです。一人あたり2~3gの茶葉と熱湯を使い、30秒ほどの短い抽出時間でお茶を淹れます。これだけでも濃いお茶が出ます。
粉茶は茶葉が細かいため、一般的な茶葉よりも濃いお茶を淹れることができるうえ、お茶の成分も多く溶け出し、その分効率よく栄養を摂ることができるという利点がありますが、抹茶などとは違い、茶葉は溶けずに残って茶殻が出ます。そのため、茶葉がばらつかない急須やお茶パックなどを利用して淹れるのがおすすめです。