工芸茶は花茶の一種で、茶葉と花を組み合わせて細工することにより、お湯を注ぐと茶葉がゆっくり開き、花そのものが姿を現すようになっている中国茶です。
一般的には緑茶の茶葉が使用されますが、白茶などが使われる場合もあり、花もジャスミンやユリ、キク、カーネーションなど、非常に種類が多いのが特徴です。
味や香りだけでなく華やかな見た目も楽しむことができるため、ギフト用としても人気が高く、初心者でも簡単に淹れることができるという点も魅力となっています。
工芸茶の種類
工芸茶は使用する茶葉と花によって非常に多くの種類が存在しますが、種類に正式名称は定められておらず、そのほとんどは生産者が命名しています。
使用される茶葉は主にすっきりとした爽やかな味わいが特徴の緑茶ですが、マイルドで甘い香りが特徴の白茶、渋味が少なくまろやかな甘味の紅茶が使われる場合もあります。使用される主な花は、ジャスミン・カーネーション・ユリ・キク・マリーゴールド・千日紅・牡丹などです。
工芸茶に期待できる効果・効能
使用する茶葉や花によって期待できる効果や効能は異なりますが、どの工芸茶にも共通して期待できるのは、優しい香りによるリラックスや精神安定といった効果であると考えられます。
工芸茶のおいしい淹れ方
- 高温のお湯のほうが茶葉が開きやすいため、まずはグラスまたはポットをお湯で温めます。
- 1のお湯を捨て、工芸茶を入れます。
- なるべく工芸茶に当てないようにお湯を注ぎます。
- 工芸茶がしっかりと開いたら飲みます。
ちなみに、グラスの場合は普段より大きめのものを選ぶと、工芸茶の見た目をより楽しみやすくなります。また、上からも横からも見た目を楽しむことができるよう、透明な耐熱グラスや耐熱ポットを使用するのがおすすめです。
このように、工芸茶はお茶の味わいに加え、花ごとの香りが混ざった独特な香りと華やかな見た目を楽しむことができるため、花選びそのものも楽しむことができるのが醍醐味のひとつと言えるかもしれません。いろいろな茶葉と花の組み合わせを試し、ぜひお気に入りを見つけてみてください。