きんかんには、カルシウムやビタミンC、食物繊維が含まれています。
きんかん(金柑)の効能
きんかんの原産地は中国で、日本には江戸時代に薬用として渡来し、現在でも風邪のときに食べることが多い果物です。生食のほか、ゼリーやマーマレード、砂糖を加えて煮詰めた甘煮などに利用されます。
きんかんは皮ごと食べるため、皮に豊富に含まれているカルシウムやビタミンCを無駄なく摂ることができます。カルシウムは骨粗鬆症を予防し、ビタミンCは強い抗酸化力で免疫力を高めるとともに、肌を若々しく保ち、風邪などの感染症を予防します。
また、皮や袋に含まれる苦味成分や黄色の色素クリプトキサンチンにも抗酸化作用があり、これらが協力して活性酸素を撃退し、がんや老化を予防するほか、バランスよく含まれている水溶性と不溶性の食物繊維が、便秘解消や動脈硬化予防に有効です。
そのほか、柑橘類の皮や袋、スジに多く含まれているヘスペリジンによる毛細血管強化・コレステロール値低下・抗炎症作用、クエン酸による疲労回復や食欲増進、テルペンによる鎮静作用やストレス解消などの効果にも期待が持てます。
きんかんは、大きめで果皮の色が濃く、表面がなめらかでつやがあり、形が丸く整っているものを選びます。傷があるものやヘタが枯れているものは避けましょう。
保存の際は、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておくと1週間くらいはもちます。
きんかんの人気&簡単レシピ
きんかんマーマレード
失敗なし!煮る時間はわずか15分。簡単で色もキレイなおいしいマーマレードはいかが?大きさはお好みですが、角切りにすると使いやすいです。焦げないように混ぜるのをお忘れなく。砂糖をきんかんの50%まで増やすと、糖度が45度前後になるようです。砂糖を少なくしすぎると、苦いマーマレードになってしまいます。
きんかんの甘露煮
きんかんと水だけでとっても美味しい甘露煮が完成♪中まで柔らかく甘く仕上げるコツもあり。一度茹でた後、冷水に一時間から一晩つけることであくや渋みをが取れ、丸ごと甘くてジューシーに♪きんかんに含まれるビタミンCにはウイルスへの抵抗力を高める働きがあるので、風邪予防にも有効。疲労回復効果も期待できます。
きんかんとトマトの爽やかマリネ風サラダ
旬のきんかんを、新鮮で爽やかなまま食卓へ。玉ねぎの上にトマトときんかんだけを先に混ぜたものを乗せると、シャキシャキ感を楽しめます。時間が経つとマリネ風になり、また違った味わいに♪好みでブラックペッパーを効かせてもおいしいです。