菩提樹はちみつは、ハーブを思わせる豊かな香りが特徴です。ヨーロッパでは最高級とされるはちみつで、おやすみ前に飲むことで安眠効果が期待できます。チーズとの相性が良いはちみつです。

菩提樹花はちみつの特徴

菩提樹は、シナノキやリンデンとも呼ばれます。
アジア、ヨーロッパ、アメリカの北東部に自生している広葉樹で、日本では北海道にたくさんある木です。シナノキの語源はアイヌ語で「シナ」＝「結ぶ、縛る、くくる」が由来で、アイヌ民族はロープを作る材料として使っていました。

ちなみに、お釈迦様がその木の下で悟りを開いたとされるクワ科のインドボダイジュとは別物です。

菩提樹はヨーロッパではリンデンと呼ばれ、街路や公園などに植えられており、ベルリンの目抜き通りのウンター･デン･リンデンはとくに有名です。このリンデンの花や苞葉はハーブとして使用されています。不眠やストレス、心身疲労に対するリラックス効果があり、アロマテラピーやハーブティにも広く利用されています。

菩提樹の開花期間は短く、7月の始め頃に小さて黄色い花を10日間ほど咲かせます。そのため１つの木の花から蜜はあまり多くはとれませんが、北海道の山中に群生しているので、北海道では最も採取量の多いはちみつです。

個性的なハーブの香りを持つ菩提樹はちみつは日本では好みが分かれますが、ドイツを始めとするヨーロッパやロシアでは、この香りの高さと濃厚な味が好まれることから最高級はちみつとされています。

ハーブを思わせる強い香りと嬉しい効能

一般的に色が濃いはちみつほど匂いが強くなりますが、菩提樹はちみつはそれほど濃い色ではないのに、薫り高い菩提樹の花の芳香があります。ハーブ特有の香りに樹木の清涼感を合わせ持っているので「ミントみたいにスッとする」という人もいます。

口に入れてもその花のような香りが持続する菩提樹はちみつは、ブドウ糖の多いので固まりやすい特徴があります。色はやや濃いめの黄色ですが、山のはちみつの特徴でもあるミネラルが多く、栄養価も期待できます。濃厚で個性的な風味を持っていますが、甘味はやわらかで舌触りも滑らかに、ハーブの香りが清涼感のある後味を楽しめます。

ハーブとして用いられるリンデンの花に由来するはちみつなので、風邪や咳、不眠に効くはちみつとされています。夜寝る前に、菩提樹のはちみつを入れた温かいドリンクを飲むことで安眠効果が期待できます。また、発汗を促進する作用があるので風邪のときなどに食べるのもおすすめです。効能としては、リラックス作用、咳止め、喉の痛み、解熱、便秘解消、不眠解消などがあるとされています。その他、はちみつの薬効と効果的な食べ方、色々な活用法については、次の記事で紹介しています。

チーズとの相性が抜群

菩提樹はちみつの香り高く濃厚な風味は、クリームチーズと好相性です。お湯や紅茶にいれるとハーブティのように飲むことができます。菩提樹はちみつは紅茶に入れても黒くなりません。

ブルーチーズなどクセの強いハード系チーズに合わせてワインと一緒に食べたり、プリンやアイスクリームにかけたり、マドレーヌなどデザートの材料やお菓子作りに利用したりなど、個性を活かしてハーブの香りを楽しみましょう。

菩提樹はちみつのおすすめ４つ

おすすめ１
北海道産シナはちみつ500g（ナルセ養蜂場）
欧米では街路樹として親しまれているシナの木（菩提樹）の花から採れたはつみつです。香り高く濃厚な風味が好きというファンも多い菩提樹はちみつは、北海道では懐かしい味のはちみつでもあります。

おすすめ２
純粋国産菩提樹はちみつ（日新蜂蜜）130g
国内の養蜂家が丹精込めて採った菩提樹はちみつです。国産の菩提樹（シナノキ）の花から採蜜しています。ハーブのような独特な香りと味が特徴的なはちみつです。お菓子作りやバタートーストに。紅茶に入れるとハーブティーの香り楽しめます。

おすすめ３
菩提樹はちみつ（藤原純粋蜂蜜）計り500ｇ
山のはちみつの代表格でもある菩提樹のはちみつ。甘さの後にハーブの芳醇な香りが残ります。パンケーキやプリン、マドレーヌなどのスイーツを作る材料にも最適。創業1901年と長い歴史を持つ養蜂の老舗「藤原養蜂場」が厳選した味と品質のはちみつです。

おすすめ４
南仏オーガニックはちみつ リンデン（ラングドック産）125g
地中海を臨むエリアで採れた、あっさりしたリンデンはちみつです。清涼感のある香りに、ミントを感じさせるすっきりとした甘さ。南フランス・ラングドック産のオーガニック認証はちみつです。