れんこんには、ビタミンCやカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維が含まれています。
れんこんの効能
れんこんは、ビタミンCを豊富に含みます。そして、れんこんのでん粉がビタミンCを壊れにくくするので、有効に摂取できます。ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、皮膚の新陳代謝を活発にするため、シミやそばかす、肌荒れを防ぎ、美肌効果も期待できます。ビタミンCには脂質の酸化を防止する抗酸化作用があるので、免疫力を強化し、風邪や動脈硬化・糖尿病などの生活習慣病を予防します。
れんこんを切ると糸を引くのは、ネバネバ成分の水溶性食物繊維が含まれているためで、胃の粘膜を保護して胃潰瘍を予防するとともに、たんぱく質の吸収を高めるため滋養強壮に効果があります。また、コレステロールや糖分の吸収を抑制する働きもあります。
また、高血圧を改善するカリウムや、便秘を防ぐ食物繊維も含まれています。
れんこんの切り口を変色させるのはポリフェノールの一種のタンニンで、ビタミンCと同じく抗酸化作用があるため、活性酸素を消去し、ガンを予防します。殺菌作用もあります。タンニンには粘膜の消炎・止血作用もあり、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・鼻血などの予防に効果があるほか、下痢やのどの痛みの緩和、二日酔い防止にも有効です。
漢方では、れんこんの節に利尿作用があるとされ、干して保存しておいたものを煎じると、むくみの解消に役立つとされています。
れんこんをかぶやごぼうと一緒に摂ると、胃腸を整えるのに役立ちます。
れんこんの人気&簡単レシピ
れんこん(蓮根)は、ハス(蓮)の地下茎で、池や沼で栽培します。穴が開いているので、見通しが効くという縁起をかついで、正月のおせち料理にも使われます。
スイレン科のれんこんの旬は、11月から2月。主な産地は、茨城や徳島などです。れんこんの選び方は、切り口の穴が小さめで黒くなっておらず、全体はずんぐりと丸く太くて重みがあり、乾いたり汚れていないものが良いでしょう。
保存方法は、泥つきのまま、ぬらした新聞紙に包んで冷蔵庫で保存します。切り分けてあるものは、切り口にラップを密着させて包み、冷蔵庫に入れて保存します。
れんこんの主な調理法は、きんぴら、酢の物、煮物、揚げ物、辛子れんこんなどです。酢を加えて茹でると白くなり、歯切れがよくなります。