羅漢果は中国華南地方の特産物で、清朝時代から栽培されてきたウリ科の多年草木です。かつて現地ヤオ族の間では、万病に効くとして門外不出の神果であったといわれています。
砂糖に代わる甘味料として糖尿病対策に
羅漢果は砂糖の約300倍もの甘みを持ちますが、その甘みはテルペングリコシド配合体に属し、体内に吸収されない性質を持つため、低カロリーの甘味料として糖尿病患者によく用いられています。
活性酸素除去効果で健康を維持
羅漢果には、タンパク質に加えてカリウム・リン・カルシウム・鉄が豊富に含まれているため、健康維持にはもちろんのこと、妊娠中の方にも適していると考えられています。また、体内の活性酸素を除去する働きもあるため、老化防止・がん予防・アレルギー体質改善などにも有効といわれています。
羅漢果茶の飲み方
羅漢果茶はドラッグストアや健康茶の専門店などで取り扱われていますが、羅漢果そのものではなく、細かく砕いたものがお茶として販売されています。これを小さじ1杯程度急須に入れ、お湯を注いで飲むのが一般的ですが、1リットルくらいの水で煮出してもOKです。甘い味が苦手な場合は冷やすと飲みやすくなります。
また、羅漢果の粉末を固めてキューブ状にしたものもあり、こちらはお湯を注ぐだけなので手軽に飲めます。
羅漢果茶に副作用はほぼないといわれていますが、その一方で、血糖値の上昇が少なくなることでさらに血糖値が下がり、その空腹感が過食の原因となって肥満につながるという説もあります。くれぐれも大量摂取は避け、適量を守ることをおすすめします。