じゃがいもはミカンと同じくらいのビタミンCをはじめ、ビタミンB1やカリウム、食物繊維などを豊富に含んでいます。
主成分はでん粉(炭水化物)ですがイモ類のなかでは低カロリーです。でん粉がエネルギー源となる際にビタミンB1が必要です。でん粉とビタミンB1の両方を含むじゃがいもは、効率よくエネルギー獲得ができ、疲労回復に効果を発揮します。
じゃがいものビタミンCはでん粉に包まれているので、加熱しても壊れにくく、効率的に摂取できます。ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素を抑制して細胞の老化を防いでくれます。また、コラーゲン生成を促して、皮膚や骨を丈夫にしてくれます。
じゃがいもの皮に多く含まれるクロロゲン酸はポリフェノールの一種で、抗酸化作用があり、ビタミンCとの相乗効果で動脈硬化やがんの予防に有効に働きます。
男爵とメークイン、どちらが好き?
じゃがいもには多くの種類がありますが、「男爵いも」と「メークイン」が日本の2大品種です。
男爵いもは明治40年頃に川田男爵がイギリスから持ち帰ったじゃがいもです。丸い形をしていて、肉色は淡白色です。でん粉の含有量が高く、蒸すとぽくぽくした食感です。
メークインもイギリス生まれのじゃがいもで、五月祭の女王を意味している名前です。長卵の形をしていて、肉色は黄白色です。やや粘質で肉崩れが少ないので、煮物に向いています。
じゃがいもは低アレルギーで消化がよいので、病人食や乳幼児の離乳食、シニア食として利用しやすい食材です。
じゃがいもを買う時は、表面がきれいで傷が無く、ずっしりと重みのあるものを選びましょう。使い切れなかったじゃがいもは、風通しがあり、日の当たらない場所で保存しましょう。リンゴと一緒に保存すると発芽しにくくなります。じゃがいもは低温に弱いので、冷蔵庫での保存は厳禁です。
じゃがいもが古くなると、芽が出たり皮が緑色になってきますが、これは有毒物質ソラニンが生成されている状態です。そうならないように、早めに食べきりましょう。多く余ってしまったじゃがいもは、大量消費レシピで美味しくいただきましょう。
じゃがいもの大量消費レシピ
じゃがいもガレット
外はカリカリ♪中はホクホク♪出来上がりの形をキレイにするコツは、フライ返しでギュギュッと押しながら焼くこと。つなぎを入れなくてもくっつくのは、じゃがいもに含まれるデンプン効果なので水にはさらしません。低めの温度でじっくり焼くと、デンプンに含まれるアミラーゼによって甘みアップ♪じゃがいもが少なくても気長にギュッとすればくっつきますが、急ぐ場合は少量の片栗粉をじゃがいもに混ぜて焼いてください。
ガリバタチキンポテト
手頃な鶏胸肉とじゃがいもで簡単もう一品♪ガリバタソースが絡んだ鶏肉とじゃがいもが何とも言えない美味しさです。じゃがいもがホクホク柔らかいので、炒めるときはフライ返しですくうようにざっくり混ぜ合わせるのがコツ。じゃがいもは皮付きの方が崩れにくく、ホクホク感と皮のパリッ感が楽しめる上に、ビタミンCを効率よく摂取できます。
じゃがいものオーブン焼き
カリカリほくほくのじゃがいもフライがフライなしで簡単に完成!お子さまにも大人気♪さらにくし形に切ったじゃがいもに塩とオリーブ油をまぶすときは、ビニール袋に入れてシャカシャカ振れば洗いものも省略♪じゃがいもを水にさらした後は、キッチンペーパーで水気をよく拭き取りましょう。食べるときは、ケチャップやマヨネーズ、スイートチリソースなどお好きなデイップで♪
コンソメ味ジャーマンポテト
コンソメが効いたジャーマンポテトが、あっという間に出来上がり!電子レンジで加熱した後のじゃがいもが少し硬めでも、コンソメで煮ればちょうどよくなるので心配いりません。ホクホクにするためにも、水分は最後に完全に飛ばしてください。黒胡椒を多めにかければ、スパイシーな仕上がりに♪
じゃがいもチヂミ
じゃがいもと相性抜群の鶏がらスープの素を活用!味付け下手サンでも失敗なし♪サラダ菜を加えて彩りよく仕上げています。他の青菜や人参など、青系や赤系の野菜もお試しください。
こふきいも
粉ふきいもを食べたいけれど、火を使いたくない…。そんなときは電子レンジの出番です。加熱した後に容器を左右上下に振ると、シンプルでおいしい粉ふきいもが簡単に出来上がり♪ガーリックパウダーや黒胡椒などで召し上がれ。バーベキューの持ち寄りにもぴったりです。そのときは、バターしょうゆや焼肉のたれをかけたり、ホイル焼きにしたりしても美味しいですよ。
ポテトバーグ
じゃがいもでハンバーグ!具材には火が通っているのでとっても楽ちん♪じゃがいも生地がゆるくてまとまらない場合は、パン粉か小麦粉を少しずつ足して様子を見て形を整えてみてください。強火だと焦げやすいので、焼くときは中火で。焼ける前に触ると形が崩れてしまうので、焼き目がつくまではそっとしておきましょう。お弁当に入れるときは冷めるとチーズが固くなってしまうので、チーズ抜きにしてください。
ツナと長葱のじゃがいもチヂミ
もちもち感がクセになる♪じゃがいもをすって使うので大量に消費できます。材料はよく混ぜることがポイント。ダマになると食べるときに粉っぽさが残り、おいしく仕上がりません。じゃがいもと長ネギに含まれるビタミンCには美肌効果も♪
ピーマンのじゃがいも詰め
ピーマン嫌いが考案!ピーマンとじゃがいもの大量消費簡単レシピです。マッシュポテトなので食べごたえ満点。お腹に結構ずっしりの満腹感♪ソーセジやベーコンをのせるのもおすすめです。「生粋のピーマン嫌い」だという人も食べられるようなので、ピーマン嫌いなお子さまにもチャレンジ価値あり。ピーマンにじゃがいもを詰める作業は簡単なので、親子で作っても楽しそうです♪
じゃがいも餅
いも餅を作るとなるとじゃがいもを茹でるのも、鍋を洗うのも面倒…。このレシピなら、レンジでチンしてつぶして丸めて焼くだけ!簡単にもっちもちないも餅の出来上がり♪レンジでチンするときのコツは、じゃがいもに少し水分を残しておくこと。じゃがいもは煮崩れしにくいメークイン系やホクホクな男爵系、何でもOK。使う種類によって、また違った食感を楽しめますよ♪
ポテトスナック
ビタミンC豊富なじゃがいもをたっぷり使ったカリッカリなポテトスナック♪美容に効果的なビタミンCを手軽に摂れるので、ヘルシーおやつとしてもおすすめです。揚げ焼きする前のタネがゆるいようなら、片栗粉を加えるとまとまりやすくなります。じゃがいもには火が通っているので、さっと焼く程度でOKです。
じゃがいものマヨ炒め
じゃがいもだけ!なのに激ウマ♪仕上がりのベタつきを防ぐため、水にさらすことを忘れずに。炒める前にはしっかり水気を切りましょう。焦げ目がつくまで炒めたじゃがいもに、マヨネーズがベストマッチ♪じゃがいもに含まれるビタミンCは熱にとても強いため、しっかり炒めても大丈夫です。
ビシソワーズ
じゃがいもを大量に消費するならビシソワーズ♪舌ざわり良く仕上げるコツは、ミキサーでよーく撹拌すること。混ぜれば混ぜるほど、なめらかに♪固い場合は牛乳でのばすと混ざりやすくなります。冷製が定番ですが、寒い季節には温めてもおいしいですよ。
じゃがいもとしらすのチーズおやき
もっちもち♪弾力あるしなやかな骨を作るビタミンCと、丈夫な骨作りに欠かせないカルシウムを同時に摂取できる、しらす入りお焼きです。成長期のお子さまのおやつにもおすすめ♪離乳食にする場合は、じゃがいもとしらすをすりつぶすと食べやすくなります。