前立腺肥大症は主に、50歳以降に男性に現れます。調査結果によると55歳以上の男性の2割にこの症状が見られるそうです。原因は前立腺と言う部位が肥大することで生じます。
尿トラブルが多発する前立腺肥大症の症状
前立腺肥大症の主な症状は以下の通りです。
- 1日に8回以上という多い尿回数で夜に何度も尿がでる(頻尿。夜間頻尿)。
- 急な尿意で我慢できない(尿意切迫感)。
- 尿が出にくく尿が残る感じがする(残尿感)。
- 尿が勢い欲でないで時間が長くかかる、尿が途切れる(尿意低下)。
このような症状が出ると前立腺肥大症の可能性があります。
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一人できる前立腺肥大症かどうかがわかる簡単な診断テスト
病院に行かなくても簡易的に自己診断できる「IPSS(国際前立腺症状スコア)」検査が公開されています。このテストでは、7問の質問に6つの選択肢から選んで答えるだけで表示されるスコアで診断が可能です。7点以下は軽症、8から19点は中程度、20点以上は重症です。8点以上は治療が必要ということになります。
IPSS(国際前立腺症状スコア)
この1か月の間に、どれくらいの割合で次のような症状があったか答えていくことで、前立腺肥大症かどうか自己診断テストできます。
問1)排尿後、尿かまだ残っている感じがありましたか?
問2)排尿後、2時間以内にトイレに行きたくなったことはありましたか?
問3)排尿の途中で尿が切れることがありますか?
問4)排尿を我慢するのがつらいことがありましたか?
問5)尿の勢いが弱いことがありましたか?
問6)排尿時にいきむ必要がありましたか?
問7)夜寝てから朝起きるまで、何回トイレに行きましたか?
IPSS(国際前立腺症状スコア)の診断結果
7点以下 | 8~19 点 | 20 点以上 |
---|---|---|
軽度症状 | 中度症状 | 重度症状 |
前立腺肥大症の治療法
治療は薬物療法では、主にα1受容体遮断薬(ブロッカー)という薬が用いられます。この薬で前立腺や尿道の筋肉がリラックスすることで排尿トラブルの症状が改善します。
薬物療法は改善が見られない場合、手術が行われます。手術は開腹しないので行われるのが一般的で早ければ1泊2日、通常4泊5日で退院できます。
日常生活では、野菜の摂取の少ないと発症する率が高いことが分かっているので野菜を多く摂取すること、またホルモンバランスが悪化することで起きると考えられており、大豆イソフラボンで予防が期待できます。