健康志向の人がタマネギと聞いてまず思い浮かぶのは、「血液サラサラ効果」ではないでしょうか。
しかし、タマネギはこれ以外にもさまざまな薬効を有し、今最も注目されている健康野菜の一つなのです。
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涙のもとになっている成分に含まれる薬効とは?
タマネギを切って涙が出るのは、揮発性の催涙物質が含まれているからなのですが、この催涙物質から作られるイオウ化合物のアリシン(硫化アリルの一種)には、ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を促進する働きや、胃の消化液の分泌を活発にして食欲を増進させる働き、発汗作用などがあります。
また最近では、このイオウ化合物に、血液をサラサラにして血栓を予防したり、コレステロール値や中性脂肪値、血糖値を正常にコントロールしたりする働きがあることもよく知られています。
切ったらしばらく空気中に放置
イオウ化合物は水に溶けやすい成分です。サラダなどにするとき、スライスしてから水にさらすことがありますが、切ってすぐに水にさらすと、イオウ化合物がすっかり水に溶け出てしまいます。
また、イオウ化合物は切ってしばらくしてから発生するので、すぐに加熱するのも得策ではありません。血液サラサラ効果を最大限に引き出すためには、切ったあと、空気中に15分以上放置しましょう。
ビタミンB1の吸収を助ける
疲れがたまっているときや夏バテ気味のときは、タマネギをビタミンB1の豊富なレバー、豚肉、ハム、うなぎ、サケ、カツオ、大豆製品などと組み合わせると、ビタミンB1の吸収率がアップします。
タマネギに泣かされずに切る裏ワザとは?
なお、諸説ありますが、タマネギを泣かずに切るには、
- 切る前にタマネギを冷蔵庫で冷やしておく
- よく切れる包丁を使う
この2つがポイントになります。