柑橘類は世界中で食され、その種類は100種以上にもなりますが、日本で定番の柑橘類といえば温州みかんで、中国渡来のみかんから偶然できた品種です。
健康維持と美容効果の両方に優れた食材
みかんはビタミンCの宝庫で、3〜4個も食べれば1日の所要量(100mg)をまかなえるほどの含有量です。ビタミンCは風邪や血管の老化を防ぎ、シミ・そばかすなどの予防にも役立ちます。
ほかにも、ビタミンA・B群・E、カリウム、食物繊維のペクチンなども含み、健康維持と美容効果に優れた食材です。特に白いスジの部分には、食物繊維やビタミンC、抗酸化作用があるフラボノイドが多く含まれています。
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βクリプトキサンチンの含有量は特筆モノ
オレンジ色の色素成分(カロテノイド)に含まれるβクリプトキサンチンには強い抗酸化作用があり、ガンの発生を抑える作用があります。βクリプトキサンチンはほかの柑橘類にも含まれていますが、温州みかんの含有量が圧倒的に多く、輸入されるオレンジの100倍ともいわれています。
また、芳香成分のテルペンには、ストレス解消や神経の興奮を鎮める自律神経調整機能があり、疲労回復や血行促進に効果のあるクエン酸も含まれています。
神経質に皮をむくのはもったいない!
フラボノイドの一種であるヘスペリジンには、血管の抵抗性を高めて動脈硬化を防ぐ効果があり、豊富に含まれるカリウムとともに高血圧の予防が期待できます。
みかんの袋には、このヘスペリジンや食物繊維が含まれています。よく洗えば皮ごと食べることもできるので、できればあまり神経質にむかないようにしたいものです。
クエン酸との合わせ技で疲労回復効果アップ
みかんは、酢・レモン・梅などクエン酸の多い食品と一緒に摂ると、ビタミンCとの相乗効果によって疲労回復効果が高まります。