クエン酸は人体の中に存在する重要な有機酸の一つで、エネルギー補給に欠かせない物質です。レモンなどの柑橘類をはじめ、桃・梅・パイナップル・いちご・メロン・西洋梨・キウイなどの果実に多く含まれています。
食欲増進や利尿作用などの効果も
クエン酸は、筋肉疲労だけでなく神経疲労にも有効で、筋肉中に乳酸がたまって筋肉を固くすることが原因とされる肩や首筋のこり、筋肉痛の改善に役立ちます。
また、唾液や胃液の分泌を促して食欲を増進させたり、肝臓の機能を高めて肝臓病を予防・改善したりする効果や利尿効果なども期待できます。
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クエン酸回路とは?
糖質は分解されてグルコース(ブドウ糖)になり、エネルギー源として利用されますが、余った分は肝臓や筋肉に貯蔵されます。この貯蔵されたグルコースからエネルギーを作り出すための反応の一つがクエン酸回路です。
酵素によって分解されたグルコースは、さらに反応を繰り返しながらクエン酸回路を一巡し、エネルギーを生み出します。
胃が荒れているときの摂りすぎに注意!
クエン酸は、梅干し・レモン・みかんなどに特に多く含まれています。ただし、胃が荒れているときに酸味の強いものを摂取しすぎると症状が悪化することがあります。豚肉・牛乳などビタミンB群の豊富な食品と組み合わせて摂取しましょう。
ミネラルの効率的な摂取にも不可欠
クエン酸は、カルシウムやマグネシウムといった吸収されにくいミネラルの吸収を助ける働きがあります。カルシウムの多い牛乳や乳製品にクエン酸の豊富な果物を組み合わせたり、同じくカルシウムの多いイワシを梅干しで煮たりして工夫しましょう。マグネシウムが多く含まれるのは、緑黄色野菜・大豆・海藻・穀類などです。