モロヘイヤはエジプト原産の一年草で、エジプトでは、どんな薬でも治せなかった王の病気がモロヘイヤのスープを飲んだら治ったというエピソードもあるほど栄養価が高く、古くから食用とされていました。
モロヘイヤという名前も、アラビア語のムルキイヤ(「王様のもの」の意)が語源となっているといわれています。
モロヘイヤ茶に期待できる効果・効能
糖尿病の予防・改善
モロヘイヤの特徴であるねばり成分のムチンや食物繊維の働きが糖の吸収を抑制して血糖値の上昇を抑え、糖尿病の予防・改善に役立つといわれています。
がん予防
モロヘイヤ茶に含まれるビタミンAの抗酸化作用により、活性酸素の働きを抑えることでガンを予防すると考えられています。
免疫力強化
モロヘイヤ茶に含まれるビタミンA・Cの働きで免疫力が高まり、ウイルスや病原菌による疾病を予防するといわれています。
便秘解消
モロヘイヤ茶に含まれる食物繊維が腸の働きを活発にして便秘を解消するとされるほか、美容にも効果を発揮すると考えられます。
モロヘイヤ茶(パウダータイプ)の飲み方
- コップにスプーン1杯分のパウダーを入れます。
- 1にまず少量の水を入れ、粉がなくなるまで練るように混ぜます。
- 水を追加して混ぜ、お好みで氷を入れて完成。
市販のモロヘイヤ茶には、モロヘイヤを乾燥させてから細かく粉砕し、熱湯で煎じて飲む茶葉タイプと、原料を粉末加工し、水またはお湯で溶かして飲むパウダータイプの2種類がありますが、パウダータイプのほうがモロヘイヤそのものの栄養素を無駄なく摂取できるといえます。
また、茶葉タイプは茶色のお茶で香ばしさがあり、あっさりとした風味であるのに対し、パウダータイプは青汁のような緑色でとろみがあり、草っぽい風味がします。
モロヘイヤの種子はホルモンに作用して生殖機能に害を及ぼすことが研究により確認されていますが、モロヘイヤ茶は食用として使われている葉と茎を原料としているため、安心して飲むことができます。また、ノンカフェインで栄養価が高いので、妊娠中・授乳中の女性や子どもにも適しています。
ただし、パウダータイプのモロヘイヤ茶には、保存料や着色料、溶けやすくするための添加物が加えられている商品もあるため、無添加の100%モロヘイヤパウダーのものを選ぶのがおすすめです。