桑は中国や日本に生育するクワ科の落葉高木です。日本では昔から蚕の食べ物として身近な植物ですが、中国では漢方として滋養強壮や血行促進などに用いられています。近年では、栄養価の高さや桑の葉特有成分DNJによる健康茶としての効能が注目を集めています。
桑の葉の特有成分DNJの働きとは?
桑の葉にしか発見されていない特有成分DNJには、血糖値や血圧を下げる作用をはじめ、抗酸化作用、便秘解消といった作用があるといわれています。
また、血糖値を抑制する作用から、低インシュリン状態を維持して体脂肪を抑制するダイエット効果も期待できます。
豊富な栄養素、驚きの含有量
桑の葉にはビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が豊富に含まれており、その含有量もカルシウムは牛乳の約24倍、鉄分は納豆の約15倍といわれています。
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桑の葉茶のおいしい淹れ方
ミネラルウォーターを使う場合は軟水がよいといわれています。水道水を使う場合は5分ほど沸騰させてカルキ抜きをします。
ティーバッグをやかんで煮出す場合
カルキ抜きが終わった約80℃のお湯が入ったやかんにティーバッグを入れて火にかけ、4~5分ゆっくり煮出します。
茶葉を使って急須で淹れる場合
1人分約2g(小さじ1)の茶葉を急須に入れ、カルキ抜きした80℃くらいのお湯を注いで2分ほど蒸らします。1煎目はお湯を出し切り、2煎目は1煎目より熱いお湯を使い、あまり蒸らさず注ぎます。味は2煎目で出切ってしまいます。
桑の葉茶はノンカフェインなのでどなたでも安心して飲めます。暑い季節はティーバッグを煮出し冷蔵庫で冷やすとおいしく飲めますし、お好みでレモンスライスなどを入れてアイスティー感覚で飲むのもおすすめです。また、焼酎の割り材としても楽しめます。