食の知識&健康

納豆に含まれるビタミンKの働きとは?

納豆は大豆を納豆菌で発酵させた発酵食品で、日本古来の「糸引き納豆」と、中国から伝えられたとされる「塩辛納豆」とがあります。

「糸引き納豆」と「塩辛納豆」

糸引き納豆は、箸で混ぜると糸を引くように粘り気が出ることからこの名があります。砕いた納豆を発酵させて作るひきわり納豆もこの一種です。
塩辛納豆はかつて寺で作ることが多かったため、寺納豆とも呼ばれました。現在よく知られているものには、京都の大徳寺納豆や、静岡の浜納豆などがあります。

納豆菌とは?

納豆菌は枯草菌の一種で、稲の藁に多く生息しています。納豆菌の芽胞は熱に強いので、旧来の製法で使用する稲藁を熱湯で煮沸して納豆菌以外の雑菌を死滅させる工程を含んでいます。
現在では大量生産となり、良質の藁を確保することなどが困難になったため、発泡スチロール容器や紙パックに充填され、販売されています。

ビタミンKの種類と働き

納豆にはビタミンKが多く含まれています。ビタミンKには、主に野菜・海藻・豆などの植物に含まれるK1と、微生物が作り出してチーズや納豆に含まれるK2という種類があり、ヒトの腸内細菌からも作り出されます。

閉経後の女性に多い骨粗鬆症はカルシウム不足が原因といわれていますが、ビタミンK2の働きがなければ、骨にカルシウムを沈着させることができません。
また、骨のコラーゲンを作り出したり、骨量を改善したりという働きもあり、特に納豆に含まれるビタミンK2はその働きが強いといわれています。

さらに動脈硬化の予防にも一役買っており、血管の弾力を保つ働きもあります。

においが苦手でも大丈夫!

最近では、納豆が苦手な人のためににおいを抑えた商品などが出てきていますが、からしやねぎを入れてもにおいは抑えられますので、一度試してみてはいかがでしょうか?

栄養  ビタミンK  カルシウム  コラーゲン
食品  納豆

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