エビは、昔から縁起のよいものとしておめでたい席には必ずといっていいほど登場する食材で、その種類は300種にも上ります。主成分はタンパク質で、平均して100g中に20g前後の含有量を示します。
ベタインとタウリンの働きでコレステロール値を低下
エビのうま味成分はグリシン・アルギニン・ベタインなどの成分によるものです。ベタインはコレステロール値の低下や肝機能の強化につながります。さらに、コレステロール値を抑えるタウリンも豊富なので、ベタインとの相乗効果が期待できます。
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免疫力を高めて感染症も予防
殻にはキチンという不溶性食物繊維が豊富に含まれています。キチンには、血圧の上昇を抑えたり、コレステロール値を低下させたり、免疫力を高めたりするなどの働きがあり、ガンの予防にも有効とされています。
キチンが特に多く含まれているのは、しっぽや小エビの殻の部分です。感染症に対する免疫力を高めるためにも、エビを積極的に食べましょう。
また、高度不飽和脂肪酸であるEPA・DHAの含有量が多いのもエビの特徴の一つですが、このほかに、抗酸化力のあるミネラルであるセレニウム、皮膚の新陳代謝を活性化するコラーゲンなどの成分を高濃度に含んでいることも見逃せないポイントです。
エビが赤いのはなぜ?
エビが赤いのは、カロテノイドの一種であるアスタキサンチンが含まれているからです。これも殻の部分に多く、活性酸素を除去する効果によって、キチンと同じくガン予防に効果的です。
食物繊維食品と組み合わせて肝機能を強化
エビは、果物・海藻・寒天など食物繊維を含む食材と一緒に食べることでタウリンと作用し、肝機能を強くする相乗効果が期待できます。
ちなみに、エビを天ぷらにするときは、尾の先端を切り落とし、中の水気をよくしごき出しておくと油はねを防げます。