芽キャベツはキャベツの仲間のなかでも比較的新しい種類で、ベルギーのブリュッセル付近で栽培が始まったといわれています。
キャベツのようでキャベツではない
芽キャベツはキャベツを小さくしたような形をしているため、キャベツの若芽かと思われがちですが、実はキャベツの仲間を品種改良したもので、茎がとても長く、食用にするのはその長い茎にびっしり生える直径2〜4cmのわき芽なのです。
このわき芽は1株で50〜60個、多い品種では90個ほど生えるため、その様子から「子持ちキャベツ」とも呼ばれています。
[スポンサーリンク]
栄養価の高さはキャベツ以上!
芽キャベツは主につけ合わせやシチューの具などに使われ、料理の主役になることはほとんどありませんが、栄養価ではキャベツに負けていません。美容によいビタミンCや活動エネルギーを作るのに必要なビタミンB1などが豊富なのはキャベツと同じですが、いずれも含有量は芽キャベツのほうが多いのです。
特にビタミンCはキャベツの約4倍も含まれているほど豊富で、芽キャベツをゆでたものを5〜6個食べるだけで、1日のビタミンC所要量をクリアできてしまいます。
アメリカも認める抗ガン効果
ビタミンCは美肌のためだけでなく、ガン予防や抗ストレスなどいろいろな働きを持つ重要な栄養素の一つで、
実際、1990年にアメリカ国立がん研究所が発表した「がん予防に有効な成分を含む食品」のトップクラスに、キャベツや芽キャベツなどのキャベツの仲間がランクされています。
地味な脇役にしておくのはもったいない!
アメリカではこのリストの発表以来、芽キャベツの人気も急上昇しているといいます。つけ合わせやシチューの具に限らず、炒め物・和え物・漬物などにも活用範囲を拡げ、芽キャベツの健康効果を存分に体感しましょう。