どじょうはあの姿・形やヌルヌル感がどうも苦手という人が少なくないようですが、東洋ではヌルヌルした食品は精を補うとされ、昔から「精がつく」「夏バテによい」といって、うなぎと並んで暑い時期に食べられている食品です。
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カルシウムも鉄も含有量はうなぎ以上!
どじょうは良質のタンパク質、カルシウム、鉄をはじめ、ビタミンA・B2・D・E、マグネシウム、銅、亜鉛、リンなどが豊富で、まさに理想的なスタミナ食品です。
丸のまま骨ごと食べることが多く、特にカルシウムや鉄の供給源として期待できます。その100gあたりの含有量をうなぎと比較すると、カルシウムも鉄もうなぎの5倍以上にもなり、またビタミンB2の含有量もうなぎに勝っています。カルシウム不足が気になる人、貧血ぎみの人、元気が出ない人、疲れやすい人、肌をきれいにしたい人などは、ぜひ積極的に食卓にのせたいものですね。
野菜や香辛料で独特のクセをカバー
どじょうを使った代表的な料理といえば、裂いたどじょうをゴボウと一緒に煮て卵でとじた柳川鍋ですが、ゴボウや粉山椒と取り合わせるのは、どじょうのクセを香りでカバーするという知恵です。そのほか、どじょう鍋・どじょう汁・から揚げ・天ぷらなどにも利用されます。
どじょうは裂いたものを使ってもよいのですが、栄養的には小ぶりのものを丸ごと使うのがベストです。香りの強い野菜や香辛料を上手に使って調理すると、より食べやすくなります。
選び方と保存方法
活けか裂いたものが販売されています。活けなら色が黒くて太ったものを、裂いたものなら身が厚く弾力とツヤがあるものを選びます。
活けは泥抜きを兼ねて、使うまで真水に放し、水は毎日取り替えます。裂いたものは冷蔵庫で保存しましょう。