パセリは南ヨーロッパ原産で、ギリシャやローマでは早くから食中毒の薬草として使われていましたが、日本へは江戸時代にオランダから伝わりました。現在日本で最も多く出回っているパセリは、カールドパセリという葉が縮れたちりめん種ですが、ほかにも、イタリアンパセリや中国パセリなどがあります。
健康と美肌の両方に期待大!
パセリの最大の特徴はβカロテンが非常に多いことで、しその葉、にんじんに次ぐ含有量を誇ります。βカロテンには強い抗酸化作用があり、老化・ガン・心臓病を防ぎ、皮膚と粘膜を健康に保つ働きがあります。
ビタミンCもレモン汁の2倍以上も含まれています。ビタミンCはコラーゲン合成に関係するため、肌にハリを持たせ、粘膜や骨を強くします。また、免疫力を高めて風邪を予防し、回復を早めます。
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骨の健康維持には小魚や乳製品と組み合わせて
鉄分の含有量はほうれん草の約4倍で、貧血の予防・改善に有効ですし、カリウムもサツマイモの2倍以上含まれており、血圧を正常に保つ働きがあるので、高血圧の方におすすめです。
また、ビタミンKも豊富で、止血と骨の健康維持に効果があるほか、カルシウムの骨への沈着を活性化するので、小魚類や乳製品と一緒に摂ると、丈夫な骨づくりに役立ちます。
自然の成分で口臭予防
さらに、パセリの香り成分であるピネンやアピオールには抗菌・殺菌作用があり、腸内の悪玉菌の働きを抑え、消化不良を防ぐ働きがあるほか、消臭作用もあるので口臭予防にも有効です。
脇役にしておくのはもったいない!
これだけ薬効のあるパセリですから、もっと積極的に使いたいものですね。みじん切りにしたものを密封容器に入れて冷凍保存しておけば、香りはやや落ちますが、必要なときにすぐ使えて便利ですよ。