ダージリンはスリランカのウバ、中国のキーモンと並ぶ世界三大紅茶のひとつです。「マスカットフレーバー」と称される豊かな香りと風味が特徴で、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれます。収穫時期によって味や香り、水色が異なります。

胖大海は中国原産のアオイ科のバンダイカイジュの種子で、大海・莫大海・莫大とも呼ばれます。日本では、乾燥した胖大海を戻して種子を除いた果肉を、刺身のつまや懐石料理の酢の物、寒天寄せなどに用いることもあります。

八宝茶はもともと中国・回族の伝統的な飲み物で、地方や風土、目的に合わせさまざまなブレンドがあるのが特徴です。近年、中国ではデトックスやリラックスなどの効果が認められて市場にも多く出回るようになっています。

凍頂烏龍茶は台湾4大銘茶のひとつとされる青茶の一種で、19世紀中頃に地方科挙の林凰池が中国大陸から伝わった茶の苗を台湾の凍頂山で栽培したのが始まりです。アジア圏はもちろんヨーロッパでも高い人気を誇るお茶となっています。

色種茶は中国・福建省の安渓やショウ州で本山・梅占・福雲という品種をブレンドして作られる烏龍茶で、さっぱりとした爽やかな香りが特徴です。生産量が多く、烏龍茶のシェアの半分ほどを占めるポピュラーなお茶として親しまれています。

水仙茶は水仙種の茶樹から作られる中国茶です。ローストが効いていて、甘味を含んだ独特の芳香を持っており、赤褐色の鮮やかな水色をしています。水仙茶の生産量は多く、全烏龍茶の半分弱を占めています。

黄金桂茶は中国茶の一種で、烏龍茶などと同じ青茶に分類されます。青茶は半発酵茶ともされ、黄金桂茶は比較的発酵度を低くして製造されます。かすかに桂花（キンモクセイ）の香りがすることから、黄金桂茶と呼ばれています。

菊芋はショウガに似た根を持つキク科の植物で、秋になると菊に似た黄色の花を咲かせます。近年ではヨーロッパにおいて成分の研究が進み、栄養価や薬理効果が非常に高いことが判明したことから、世界中の注目を集めています。

日本食品標準成分表2015年版（七訂）に準拠しています。スマートフォンでも見やすいように工夫して食材の栄養と食品成分表を作成しています。

はと麦は「穀物の王様」と呼ばれるほど多くの栄養素を含んでいます。ヨクイニンという別名も美肌づくりに効果の高い穀物として知られており、いつまでも美しくありたいと願う女性を中心に高い人気を誇っています。

生薬の世界では、どくだみの根を乾燥させたものを「十薬」と呼びます。この名前は「10種類の効能がある」ということに由来するといわれています。主に利尿作用や動脈硬化予防に用いられますが、ほかにもさまざまな効能が期待できます。

めぐすりの木は日本だけに自生するカエデ科の落葉樹で、その名の通り、江戸時代から点眼薬や洗眼薬など、現代の目薬の代わりにその樹皮を煎じて利用されてきました。多くの薬効成分が含まれ、主に目の健康に有効とされています。

寒天茶は粉末状にした寒天（粉寒天）をお湯に溶かして飲むお茶です。寒天の原料は天草やオゴノリといった海藻の一種で、ビタミン・ミネラル・カルシウムなどが豊富に含まれています。

レモングラスは東南アジアや南インドが原産のイネ科オガルカヤ属の多年草で、ハーブティーに使用されるのは葉の部分です。数千年前から感染症や熱病の治療薬として利用され、現在でもタイ料理など暑い地方の料理によく使われています。

乾燥させたミカンの皮は、日本では七味唐辛子やカレーの風味付けなどに用いられていますが、漢方では陳皮と呼ばれる有名な生薬です。この陳皮を手軽に摂る方法として、ミカンの皮にお湯を注ぐだけでできるミカン茶（陳皮茶）があります。

リンデンウッドはヨーロッパを原産とするシナノキ科シナノキ属の落葉高木で、和名をセイヨウシナノキといいます。日本ではあまりなじみがありませんが、寒さに強く湿気に弱いことから、国内では北海道などに生育しています。

りんご茶はりんごの皮で簡単に手作りできるお茶です。りんごの主成分は糖分で、主に果糖とブドウ糖からなっています。酸はリンゴ酸とクエン酸で、ミネラルのカリウムや食物繊維のペクチンを多く含んでいます。

よもぎ茶は日本有数の産地である上越地方で育った天然よもぎを栄養成分豊富な5～6月に採取して作る健康茶です。日本古来より古くから親しまれており、ノンカフェインで栄養豊富であることから、妊娠中の方にも飲用されています。

ホワイトティーは中国の山に生育する珍しい植物の新芽と若葉だけを摘み取って作られる大変希少な高級茶です。製造工程が簡素で短いため鮮度が高く、高濃度のポリフェノールを保持しているのが特長です。

ペパーミントはヨーロッパを原産とするシソ科ハッカ属の多年草で、和名をセイヨウハッカといいます。ハーブティーに用いられるほか、アロマテラピーやガム・キャンディの香り付け、歯磨き粉の材料などにも使われています。

ざくろは古くから「生命の果実」として珍重されてきましたが、近年では、ざくろの種子に含まれるエストロゲンが女性ホルモンの機能を向上させ、女性特有の悩みの解消に役立つということで注目を集めています。