パセリには、カロテンやビタミンB1・B2、ビタミンC、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維が含まれています。
パセリの効能
パセリ100gあたりのビタミンCの含有量は120mgと豊富で、免疫力を高め、風邪予防に役立ちます。β-カロテンの含有量は、しそやにんじんに次いで多く、強い抗酸化作用で活性酸素を抑制し、動脈硬化やガンを予防します。
赤血球中のヘモグロビンを合成する鉄の含有量もトップクラスで、ホウレンソウの約4倍もあり、造血に効果を発揮します。
便秘解消に役立つ食物繊維や、止血・解毒・利尿作用のあるビタミンK、糖質の分解を助けるビタミンB1も多く含みます。豊富なカルシウムは、神経細胞の過敏性を解消してイライラを抑えます。
パセリ特有の香り成分であるアピオールやピネンやミリスティシンなどには、腸内の有害なバクテリアや悪玉菌の繁殖を抑える働きがあります。抗菌作用が、食中毒の予防や感染症の予防に役立ちます。ピネンには消化促進や消臭の作用もあり、口臭予防の予防に有効です。
パセリの人気&簡単レシピ
パセリは別名、「オランダぜり」と呼ばれます。
独特の香りと濃い緑色が特徴の香味野菜で、葉が細かく縮れているちりめん種(カールドパセリ)が一般的ですが、葉が平滑なイタリアンパセリなどもあります。
セリ科のパセリの主な産地は、千葉や長野などです。パセリの選び方は、ツヤがあって、緑色が濃く、ちりめん種は葉が十分に縮れているものものが良いでしょう。
保存方法は、枝を外して袋に入れて密閉すれば冷凍保存ができます。使う際に手でもむと簡単に細かくなるので便利です。みじん切りで保存する場合はよく水気をとり、パラッとさせてから冷凍しましょう。
パセリの主な調理法は、各種料理のつけ合せ、香り付け、てんぷらなどです。スープのだしをとる際のくさみ取りとしても利用します。
パセリは一回の使用量は少ないですが、カロテンやビタミン、カルシウム、カリウム、鉄、アピオール、ピネンなど栄養価が高いので、料理の彩りに添えるだけでなく、積極的に摂りたい野菜の1つです。春のパセリは香りが高く、葉がやわらかく良質なのでオススメです。