フェニルアラニンは、肉・魚類・卵・大豆製品などに含まれる必須アミノ酸のひとつで、食事から摂取しなければならない成分です。
フェニルアラニンの栄養効果として、記憶力アップ、うつ症状緩和、精神高揚、鎮痛、白斑治療などが期待できます。
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フェニルアラニンの効能
脳機能活性化
フェニルアラニンは、体内でノルアドレナリンとドーパミンに転換され、神経伝達物質として働きます。神経伝達物質は脳と神経細胞の間で信号を伝達する役割を持つ化学物質で、気分の落ち込みや無気力を緩和し、精神を高揚させるため、うつ症状の緩和にも効果的とされています。
また、記憶力を向上させる作用もあるといわれています。
鎮痛作用
フェニルアラニンには痛みを抑える効果があり、人工的に合成されたDL-フェニルアラニンは、鎮痛剤として医療現場で利用されており、外傷・骨関節炎・慢性関節リウマチ・腰痛・片頭痛・神経痛・筋肉痙攣・手術後の痛みを軽減させます。
また、脳内でモルヒネのような働きをするエンドルフィンの産出と活性を正常なレベルにまで高めて痛みを抑える効果がありますが、習慣性・毒性がなく、長期間使用しても効果が低下することがありません。フェニルアラニンは、繰り返し使うことでより効果的に痛みを軽減できるという特徴を持っています。
また、抗うつ作用があるため、アスピリンなどの一般的な鎮痛剤が効かない人にも効くケースが多いといわれています。
皮膚疾患への効果
白斑の治療には、フェニルアラニンの経口摂取と紫外線A波の照射、またはフェニルアラニンの外用と紫外線A波の照射の組み合わせで有効性があるとされています。
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