今では一年中手に入るパイナップルですが、実は蒸し暑く健康を損ないがちな日本の夏にこそ特におすすめのフルーツといえます。
ビタミンB1とクエン酸で夏バテ防止
パイナップルは糖分が10%以上と豊富なうえにビタミンA・B1・Cもたっぷりで、特にビタミンB1は100g中0.14μgも含んでいます。ビタミンB1は食べたものがエネルギーになるのを助けるビタミンで、新陳代謝をよくして疲労を回復させる働きがあります。
また、酸味のもととなるクエン酸も豊富です。クエン酸は、食欲を刺激して唾液や胃液などの消化液の分泌を促し、消化をよくする働きがあります。
このように、パイナップルには、暑い季節に衰えがちな体力や食欲を回復するのに効果的な栄養素がたっぷり含まれています。
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不溶性食物繊維の豊富さはジャム作りでわかる!?
放射線状にたくさんの筋があることからも想像できるとおり、パイナップルには食物繊維も豊富ですが、水溶性食物繊維が100g中0.1μgと少なく、逆に不溶性食物繊維は1.4μgとりんごの1.5倍近く含まれているのが特徴です。
このことはパイナップルジャムを作るときによくわかります。パイナップルと砂糖だけを煮てもオレンジやいちごのジャムのようなとろみが出ないのは、ジェル状になってとろみの素になる水溶性食物繊維のひとつ、ペクチンが少ないことから起こる現象です。そのため、パイナップルジャムを作るときは、市販のペクチンやペクチンが豊富なオレンジなどのフルーツを加えるのです。
不溶性食物繊維は何に効く?
不溶性食物繊維は水分を吸収して便の量を増やすので、便秘の予防や解消に役立ちます。また、発ガン物質などの有害物質を吸着するため、大腸ガン予防にも有効です。
カレーや酢豚にもおすすめ
パイナップルはデザートとしてだけでなく、カレーや肉料理などにも加えれば日常的に摂れます。