エキナセアは、北米のインディオが、解毒治療・炎症・風邪・天然痘・悪性腫瘍などさまざまな症状に使っていたハーブです。ドイツの医師がこれを持ち帰って研究したことからヨーロッパでも有名になり、現在も様々な研究が行われています。
免疫活性効果や慢性的炎症の治療に有効
エキナセアには、白血球のひとつであるマクロファージを刺激し、インターフェロンなどウイルスに対抗する物質を活性化させる効果があることがわかっています。特にメディカルハーブとして医療へのハーブ利用が盛んなドイツでは、エキナセアには免疫活性効果があり、慢性的な炎症の治療に有効であると認められ、サプリメントなどにもこの効用が明記されています。
最近では、イギリスの大学で、エキナセアの抽出物を摂取した人と、成分が入っていないプラセボを摂取した人の間で、呼吸器などへの症状の有無を調べる実験が行われ、明らかな差があるという結果が発表されました。
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アメリカではサプリメントとしても大人気
原産国のアメリカでもその効果が広く知られ、現在ではサプリメントとしても非常に人気です。実際、アメリカのハーブ類サプリメントの売上ランキングでも、エキナセアは上位に入っていますし、アメリカのサプリメント売上の1割を占めるという業界紙の調査結果もあります。
悪性腫瘍に対する効果の研究も進行中
エキナセアは風邪などの上気道感染やインフルエンザの予防・治療に多く使われ、「風邪の引き始めにはエキナセア」がすでに常識になっています。さらに、抗菌・抗ウイルス効果もあるといわれています。
免疫力アップが期待できるため、冬の風邪対策にはもちろん、花粉症などアレルギーに悩む人にも愛飲されています。また近年では、悪性腫瘍に対する効果の研究も進められ、今後ますます注目されそうなハーブといえます。