栄養素

ケルセチンは今注目の血液サラサラ成分

ケルセチンは、野菜や果物に含まれるフラボノイド系ポリフェノールの一種です。
ケルセチンの栄養効果として、抗酸化作用、高血圧・動脈硬化の予防、ダイエット、血糖値低下、コレステロール値低下、中性脂肪低下、炎症・アレルギーの緩和、抗がん作用、心筋梗塞予防などが期待できます。

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ケルセチンの効能

高血圧・動脈硬化の予防

ケルセチンが持つ強力な抗酸化作用により、血栓ができたり血管壁が硬くなったりするのを防いだり、毛細血管を強くしたりする効果があります。また、加齢とともに硬くなる血管を柔らかくして血流をよくする作用もあります。

さらに、細胞の間から悪玉コレステロールが入り込んで蓄積・酸化するのを防ぐことにより、動脈硬化も予防してくれます。

炎症・アレルギーの緩和

ケルセチンには、アレルギーのもとであるアレルゲンに接触すると、炎症から肺や鼻腔・目を守る強力な抗炎症力と、鼻水や涙目の原因となる物質の過剰分泌を防ぐ強力な抗ヒスタミン作用があるため、花粉症・副鼻腔炎・気管支喘息などのアレルギー症状を抑制してくれます。

また、尿酸の過剰な生成と炎症を抑えるブロメラインの吸収を助ける働きもあります。

ダイエット

ケルセチンには、運動による脂肪燃焼で遊離した有害金属(カドミウム・水銀など)が再び脂肪と結合することを阻止する働きがあります。その脂肪の吸収を抑制する効果から、肝臓に含まれている脂肪の燃焼・排出を促進し、消化管で脂肪と結合し脂肪の吸収を抑制してくれると考えられています。

血糖値低下

ケルセチンには、膵臓に働きかけてインスリンの分泌を補う働きもあります。インスリンは膵臓のランゲルハンス島から分泌され、血中の糖分をエネルギーとして消費したり、タンパク質の合成や中性脂肪の形成・貯蔵を促進したりする働きがあります。主に炭水化物の代謝を調整するホルモンの一種で、血糖値を一定に保つ働きを持っています。このインスリンが血糖値をコントロールすることで、ドロドロの血液をサラサラにしてくれるのです。

生活習慣病の予防・改善

ケルセチンの主な摂取源は玉ねぎですが、フラボノイドの中でも特に強い抗酸化性のため、活性酸素による酸化ストレスが関係する動脈硬化・がん・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病予防に大いに役立つことが期待されています。

そのほか、老化や認知症を予防する効果もあります。

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