邪気を防ぐとして小正月にあずきがゆを食べるのは平安時代、おめでたいときに赤飯を炊くのは室町時代に始まった習慣です。
あずきは、赤い色が珍重され、古くから日本人の生活に深く根づいています。
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生活習慣病予防や視力回復に役立つ成分も
あずきは、お祝いに欠かせないのと同時に、昔は脚気の妙薬としても知られていましたが、これはビタミンB1が豊富だからです。
また、ビタミンB1には糖質の代謝を促す働きもあるので、砂糖を控えて調理するなど、工夫次第ではダイエットにも役立ちます。
あんこ・おしるこ・ぜんざいなど、和のスイーツに不可欠なあずきですが、このような食べ方ではエネルギーの過剰摂取につながる心配もありますし、ビタミンなども半減します。
そのほか、タンパク質・ビタミンB2・鉄・カリウム・カルシウム・食物繊維なども供給源として期待でき、
コレステロールや中性脂肪を減らしたり血栓を溶かしたりする作用があるサポニン、動脈硬化の予防や視力回復の効果があるとされるアントシアニンという色素を含むことも特徴です。
栄養効率のよい食べ方は?
栄養を考えるなら、こんぶ・サツマイモ・カボチャなどと一緒に甘みを抑えた煮ものにすると、食物繊維・ビタミン・ミネラルがたっぷり摂れる一品になります。赤飯やあずきがゆなどもよい方法です。米と組み合わせることでアミノ酸バランスがよくなります。
食物繊維やサポニンは皮の部分に特に多く含まれているので、和菓子に利用する場合は、こしあんより粒あん、おしるこよりぜんざいがおすすめです。
調理に鉄鍋はNG!
なお、あずきの色素であるアントシアニンと鉄が結びつくと、色が黒ずんでしまうので、調理に鉄鍋は使わないようにしましょう。