「食品は似たようなものなら赤いパッケージのほうが売れる」「レストランやファストフード店は赤系統の外観だと客が入る」など、赤い色にまつわる話をよく耳にしますが、この「赤」がもたらす利点には、医学的にも根拠があります。
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「赤」は生命力を強める色
赤は漢方でいう陽の色ですから、前向き・積極的・元気などの属性を持っています。医学的にも、X線・電気・音と同じ電磁放射線の一種で赤い色を持ったものからは赤の電磁波が出てきて、血行をよくしたり気力を高めたりする作用があるとされています。また、目から入ってくる赤色は視覚を通して脳を刺激し、内分泌(ホルモン)腺や自律神経を通して体全体に影響を及ぼして免疫力を高めてくれます。
つまり、赤い色には生命力を強める作用があるのです。
赤い色をした食物にもすべて抗酸化作用がある
このことからも、赤い靴下は包んでいる部分の皮膚の血行をよくして足を温め、赤い包帯は血流をよくして傷の治りを早める作用があることがわかっています。
そこで、赤い色を持つ食物とその含有成分を挙げてみると、
- 赤ピーマンや赤トウガラシ…カプサイシン
- トマト…リコピン
- イチゴ…アントシアニン
- カニやエビの殻…キチンキトサン
- 小豆…アントシアニン
- 人参…βカロテン
というように、赤い色をしているものの成分にはすべて、万病の元とされる活性酸素を除去(抗酸化作用)し、免疫力を高めて、病気の予防や治癒促進に役立つことがわかっています。
青い色がもたらす作用とは?
ちなみに、青い色には鎮静・解熱・不眠解消など、細胞の働きを抑制する作用があるため、眠れないときはブルーの光を全身に浴びるとよいとされています。
赤い色や青い色は盲目の人でも感じ取るとされていますが、これは、皮膚の細胞が色の違いを識別できるからだといわれています。