動脈硬化によって血流が妨げられると、脳や心臓をはじめ、さまざまな臓器の働きが悪くなり、重大な病気が発症する危険が高まります。最近では10代の若者にも見られるようになってきたというこの動脈硬化を予防するためには、何が必要なのでしょうか?
そもそも「動脈硬化」とは?
動脈硬化とは、動脈壁にコレステロールやカルシウムが付着することにより、動脈壁が厚くなったり硬くなったりして、本来あるはずの動脈の弾力性がなくなっている状態をいいます。
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動脈硬化の原因は?
動脈硬化が起こる原因はいまだ完全には解明されていませんが、遺伝的体質、高血圧症、血中の悪玉コレステロール増加による高脂血症、糖尿病が深く関わっています。また、肥満・ストレス・運動不足・喫煙もリスクを高めます。
動脈硬化は、硬化が起こる場所によって症状が異なりますが、特に起こりやすいのは脳動脈・頸動脈・冠状動脈・腎動脈などです。
予防のポイントは?
動脈硬化予防には、血管を健康に保つことが一番です。血中コレステロール値を下げ、血管を広く保つためには、食生活の改善・適度な運動・禁煙がポイントになります。
意識して摂りたい食品と栄養素
動物性脂肪の多い食品・甘いもの・アルコールを控え、植物性タンパク質を多く含む食品を中心にしましょう。また、サバやイワシなどの青魚に含まれるEPA・DHAには血液が固まるのを抑える働きがあるので、血流を改善するイチョウ葉エキスと一緒に摂ると効果がアップします。
抗酸化作用のあるビタミンCは、血管の柔軟性を保って動脈硬化の進行を防ぎます。
また、食物繊維には余分なコレステロールを吸着して排泄する働きがあるので、野菜やイモ、海草、きのこ類を積極的に摂るようにしましょう。