生きている限り、緊張したりイライラしたり、ストレスがたまったりするのは至極当然のことです。
それらを未然に防ぐ方法を探すのもいいのですが、どうせ避けられないことならば、自分ですぐにできる対処法を身につけておくのもおすすめですよ。
まずはゆっくり深呼吸
精神的に緊張しているときは、呼吸が浅くなっています。これは、肩にムダな力が入り、酸素をうまく取り込めなくなって、息が苦しくなっていくからなのですが、逆にいえば、深くゆっくり呼吸すると、肩の力が抜けて精神的にリラックスできるということになります。
つまり、ストレスを感じたら、
- 腹の底から大きく息を吐く
- その反動で自然にゆっくり息を吸い込む
という動作を繰り返せば、肩や首、胸のあたりがラクになって、心が落ち着いてくるはずです。
オフィスで座ったままできる!簡単腹式呼吸法
腹式呼吸は、自律神経や内臓の働きをととのえるだけでなく、ホルモンの分泌や代謝を高め、疲労を回復させて、体調をととのえるのにも役立ちます。もちろん、大きく息をすることで気分転換とストレス解消にもつながるので、オフィスで椅子に座ったままでもできる、簡単な腹式呼吸法を次にご紹介します。
- 座ったまま手を後ろにまわし、手のひらを外向きにして腰にあて、大きく息を吸っておなかをふくらませる。
- 手をおなかの上に重ねてあて、ゆっくりおなかをへこませながら息を吐く。
- 息を吐き終えたら上体を前に倒してリラックスし、ゆっくり起き上がる。
このワンセットを2〜3回ほど繰り返します。
見える景色を変えてみる
仕事でイライラの募る日が続いたら、通勤の経路を変えてみるのもおすすめです。見える光景が変わるだけでも気持ちがリフレッシュされ、視覚を司る右脳への刺激となって、新しいものの見方や発想につながります。また、ストレスの原因が気にならなくなるという効果も期待できます。
食べ物・飲み物でリラックス
ストレスやイライラは、食べ物や飲み物で解消することも可能です。次の栄養素を含む食品を積極的に摂取してみましょう。
ビタミンB1
不足すると、イライラだけでなく不眠・めまい・記憶力低下などの原因にもなります。ビタミンB1は牛乳・豚肉・鶏レバー・白米・食パン・ごま・そばなどに多く含まれています。
ビタミンC
免疫力を高める働きがあるので、不足すると体調そのものに悪影響を及ぼします。ビタミンCはブロッコリー・パセリ・レモン・イチゴ・玉露などに多く含まれています。
カルシウム
神経を鎮静化する作用があるので、不足するとイライラしやすくなったり眠れなくなったりします。カルシウムは、牛乳・ヨーグルト・豆腐・小松菜・いわし・煮干しなどに豊富に含まれています。
他にも効果的な食材は目白押し
また、神経の興奮を鎮める働きのあるマグネシウムや、乳酸の分解、筋肉や神経の疲労を緩和させるなどの作用のあるクエン酸もおすすめの栄養素です。マグネシウムはアーモンド・干しひじき・ほうれんそうなどに、クエン酸は柑橘類・桃・梅・パイナップル・イチゴ・メロン・西洋梨・キウイフルーツなどに多く含まれています。