保存がきいて、水戻しでいつでも使える便利な乾燥しいたけ。せっかくなら、おいしさを最大限に引き出す工夫をしてみませんか?
2枚で1日分のビタミンDが摂れる
きのこ類には、血中で酸素の運搬に関係するヘモグロビンの成分である鉄、皮膚や骨格の維持に関係する亜鉛、代謝に不可欠なビタミンB群が多く含まれています。
しいたけは体内のカルシウム代謝に大きな役割を果たすビタミンDを含んでいますが、とりわけ乾燥しいたけはその含有量が多く、2枚で1日分の摂取量をまかなえるといわれています。
また、多くのきのこ類には、ガンを予防したり発育を抑制したりする作用を持つといわれる物質も含まれています。特にしいたけに含まれるレンチナンは、リンパ腺やナチュラルキラー細胞(NK細胞)などの活性力を高める働きをするため、抗ガン効果があるとされています。
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うま味成分は生しいたけより豊富
しいたけのうま味はグアニル酸やアミノ酸によるものです。乾燥しいたけは、保存している間にグルタミン酸が増量するため、グアニル酸との相乗効果により、生しいたけに比べてよりいっそうおいしくなります。
また、乾燥しいたけには、レンチオニンという生しいたけにはない芳香成分があります。
5℃の水で5時間
おいしい乾燥しいたけを味わうには、水戻し時間に注意が必要です。時間の都合上、ぬるま湯やレンジで戻す人も多いと思いますが、実は、5℃の水で5時間程度というのが、乾燥しいたけを最もおいしくいただける戻し方です。冷蔵庫に一晩、あるいは朝出かける前に冷蔵庫に入れておくと、夕食の準備に間に合います。
日光に当てればビタミンD含有量がさらにアップ
また、戻す前は必ず日光に当てるようにしましょう。30分程度日に当てるだけでも、ビタミンDの量が大幅に増えます。