毎日排便がない状態を便秘だと思っている人がいますが、実は一概にそうともいえません。便秘とは、一般的に2〜3日排便がない状態が続き、不快を感じる状態をいいます。
ただし、排便が2〜3日おきにしかなくても、気持ちよく排便できていれば便秘とはいいませんし、逆に、毎日排便があっても、排便後にまだ便の残っている感じがあったり、お腹が張る感じがあったりすれば、便秘の一種といえます。
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便秘はさまざまな病気の原因に
便秘の症状で最も多いのが腹部症状で、なかでも腹痛・圧迫感・膨張感などです。腹痛では、左右脇腹や腹全体が重苦しくなり、そこから食欲不振やもたれが起こり、食事が辛くなります。
また、便秘の人は膀胱炎や腎盂炎を起こしやすく、高血圧の人だと血圧が上がりやすくなり、排便時に脳出血を起こすこともあります。
便秘の改善策
便秘の改善には、次の3つを心がけましょう。
食事
- 食物繊維が豊富な野菜・海藻・きのこ・豆類などを摂る
- 朝の空腹時に冷たい水または牛乳を飲んで腸を刺激する
運動
- 足をのばして座り、両手を床につく
- 肩からつま先まで一直線になるように、腰を上げて15秒静止
- これを10回繰り返す
マッサージ
お腹を「の」の字にさすることによって排便を促す
自己流の下剤使用は症状悪化の可能性も
食生活を見直す前に下剤を常用して便秘を治そうとするのはNGです。まずは生活習慣の改善を試み、それでも効果が出なければ、薬局に相談してみてください。
ただし、痙攣性便秘のような痛みを伴う場合や痔の人は、すぐに専門の医師に相談して対処してもらうようにしましょう。
自己判断で下剤や浣腸剤を使うと、逆に症状が悪化する場合もあります。