北寄貝には、タウリンやベタイン、ビタミンB2・B12、リン、鉄が含まれています。
北寄貝の効能
北寄貝の正式名称はウバガイですが、こちらの呼び名のほうが一般的です。鹿島灘以北、富山湾以北の浅海に生息し、三陸や北海道でよくとれます。
市場に出るのは大きさ7cm前後の2年もので、冷凍品は輸入物のアメリカウバガイであることがほとんどです。風味が増すのは産卵期前後の冬から春にかけてで、刺身のほか、軽く湯通しして寿司ネタや酢味噌和え、塩焼き、バター焼き、天ぷら、カレーライス、煮物、蒸し物、炊き込みご飯などにしても香ばしくて美味です。
北寄貝はうま味成分のタウリンやベタインが豊富で、それぞれコレステロールを減らし、肝機能を強化する働きがあります。
また、皮膚・粘膜を保護し細胞の再生を促すことから「美容ビタミン」とも呼ばれるビタミンB2、造血作用のあるB12、リン、鉄も多く含まれています。
殻つきのものは、触れるとすばやく閉じるものが新鮮です。生のむき身はふっくらして身が引き締まっているもの、湯通ししたむき身は赤い色が鮮やかで濃いめのものを選びましょう。
北寄貝の人気&簡単レシピ
北寄貝の炙り刺し
北寄貝は蒸すと旨味が消えてしまうので、炙るのが一番!炙ると臭みが消え、甘みが増すというメリットも♪炙り加減はお好みで。塩味が素材の味を引き立ててくれます。
北寄貝の炊き込みご飯
缶詰めの汁をしっかり使い、しっかり味に仕上げます。三つ葉の風味に、海苔の香り…。上品ながらクセになるおいしさです。
北寄貝のグラタン
北寄貝は水分を残さず、食べやすく切るのもおいしさのポイントです。北寄貝は少し生っぽくても大丈夫。炒め過ぎると固くなってしまいます。オーブントースターで焼いてもOKです。
北寄貝とほうれん草のソテー
塩コショウをし、鍋肌に醤油を入れてざっくり混ぜたら完成。北寄貝は生でも食べられるので、火を通しすぎないでくださいね。お醤油がとってもいい香り♪
北寄貝のバター炒め
ムール貝のようなものと思っていただければ…。ボイルの場合は、固くならないうちに、手早く調理してください。生むき身の場合は炒め煮にするとき、少し蒸し煮にします。火を通しすぎると固くなるので注意しましょう。
北寄貝の栄養成分表
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)に準拠しています。表の見方や注意事項は、日本食品標準成分表2015年版(七訂)について:文部科学省のページを参照してください。
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- 北寄貝(生)の成分表 可食部100g当たり
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[ 成分表 ] 単位: /100g エネルギー 73kcal 水分 82.1g たんぱく質 11.1g アミノ酸組成によるたんぱく質 (8.0)g 脂質 1.1g トリアシルグリセロール当量 0.3g 飽和脂肪酸 0.10g 一価不飽和脂肪酸 0.10g 多価不飽和脂肪酸 0.10g コレステロール 51mg 炭水化物 3.8g 利用可能炭水化物(単糖当量) – 水溶性食物繊維 (0)g 不溶性食物繊維 (0)g < 食物繊維総量 > (0)g 灰分 1.9g ナトリウム 250mg カリウム 260mg カルシウム 62mg マグネシウム 75mg リン 160mg 鉄 4.4mg 亜鉛 1.8mg 銅 0.15mg マンガン 0.11mg ヨウ素 – セレン – クロム – モリブデン – ビタミンA(レチノール) 6μg ビタミンA(α-カロテン) – ビタミンA(β-カロテン) – ビタミンA(β-クリプトキサンチン) – ビタミンA(β-カロテン当量) 10μg ビタミンA(レチノール活性当量) 7μg ビタミンB1 0.01mg ビタミンB2 0.16mg ナイアシン(ビタミンB3) 1.9mg ビタミンB6 0.12mg ビタミンB12 47.5μg 葉酸(ビタミンB9) 45μg パントテン酸(ビタミンB5) 0.20mg ビオチン(ビタミンB7) – ビタミンC 2mg ビタミンD (0)μg ビタミンE(α-トコフェロール) 1.4mg ビタミンE(β-トコフェロール) 0mg ビタミンE(γ-トコフェロール) 0mg ビタミンE(δ-トコフェロール) 0mg ビタミンK (0)μg 食塩相当量 0.6g アルコール – 硝酸イオン – テオブロミン – カフェイン – タンニン – ポリフェノール – 酢酸 – 調理油 – 有機酸 – 重量変化率 – 廃棄率 65% () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
別名: うばがい(標準和名)
廃棄部位: 貝殻 - 北寄貝(生)のアミノ酸成分表(1) 可食部100g当たり
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アミノ酸成分表(1) 単位: /100g 水分 82.1g たんぱく質 11.1g アミノ酸組成によるたんぱく質 (8.0)g イソロイシン (400)mg ロイシン (700)mg リシン(リジン) (690)mg 含硫アミノ酸:メチオニン (250)mg 含硫アミノ酸:シスチン (140)mg 含硫アミノ酸 <合計> (390)mg 芳香族アミノ酸:フェニルアラニン (340)mg 芳香族アミノ酸:チロシン (310)mg 芳香族アミノ酸 <合計> (650)mg トレオニン(スレオニン) (410)mg トリプトファン (95)mg バリン (420)mg ヒスチジン (200)mg アルギニン (750)mg アラニン (610)mg アスパラギン酸 (960)mg グルタミン酸 (1400)mg グリシン (790)mg プロリン (430)mg セリン (410)mg ヒドロキシプロリン (63)mg アミノ酸組成計 (9400)mg アンモニア – 剰余アンモニア – () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<備考>
別名: うばがい(標準和名)
廃棄部位: 貝殻
軟体類の平均値から推計 - 北寄貝(生)の脂肪酸成分表(1) 可食部100g当たり
-
脂肪酸成分表(1) 単位: /100g 水分 82.1g 脂質 1.1g トリアシルグリセロール当量 0.3g 脂肪酸総量 0.31g 飽和脂肪酸 0.10g 一価不飽和脂肪酸 0.10g 多価不飽和脂肪酸 0.10g n-3系多価不飽和脂肪酸 0.08g n-6系多価不飽和脂肪酸 0.02g (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 – (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 9mg (15:0) ペンタデカン酸 3mg (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 51mg (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 4mg (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 33mg (20:0) アラキジン酸 1mg (22:0) ベヘン酸 – (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 0mg (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 13mg (17:1) ヘプタデセン酸 1mg (18:1) <計> 18mg (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 58mg (22:1) ドコセン酸 Tr (24:1) テトラコセン酸 14mg (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6 リノール酸 Tr (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 1mg (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 4mg (20:2) n-6 イコサジエン酸 4mg (20:3) n-6 イコサトリエン酸 1mg (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 2mg (20:4) n-6 アラキドン酸 12mg (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 38mg (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 0mg (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 11mg (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 0mg (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 24mg 未同定脂肪酸 7mg () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
別名: うばがい(標準和名)
廃棄部位: 貝殻 - 北寄貝(生)の脂肪酸成分表(2) 脂肪酸100g当たりの脂肪酸組成表
-
脂肪酸成分表(2) 単位: g/100g 脂肪酸総量 脂肪酸総量 280 飽和脂肪酸 91 一価不飽和脂肪酸 95 多価不飽和脂肪酸 88 n-3系多価不飽和脂肪酸 72 n-6系多価不飽和脂肪酸 16 (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 – (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 2.8 (15:0) ペンタデカン酸 1.1 (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 16.5 (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 1.3 (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 10.6 (20:0) アラキジン酸 0.3 (22:0) ベヘン酸 – (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 0 (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 4.2 (17:1) ヘプタデセン酸 0.2 (18:1) <計> 6.0 (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 18.9 (22:1) ドコセン酸 0.1 (24:1) テトラコセン酸 4.6 (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6リノール酸 0.1 (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 0.3 (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 1.4 (20:2) n-6 イコサジエン酸 1.2 (20:3) n-6 イコサトリエン酸 0.3 (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 0.8 (20:4) n-6 アラキドン酸 4.0 (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 12.2 (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 0 (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 3.4 (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 0 (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 7.7 未同定脂肪酸 2.1 () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
別名: うばがい(標準和名)
廃棄部位: 貝殻 - 北寄貝(生)の脂肪酸成分表(3) 脂質1g当たり
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脂肪酸成分表(3) 単位: mg/g 脂質 脂肪酸総量 280 飽和脂肪酸 91 一価不飽和脂肪酸 95 多価不飽和脂肪酸 88 n-3系多価不飽和脂肪酸 72 n-6系多価不飽和脂肪酸 16 (4:0) 酪酸 – (6:0) ヘキサン酸 – (7:0) ヘプタン酸 – (8:0) オクタン酸 – (10:0) デカン酸 – (12:0) ラウリン酸 – (13:0) トリデカン酸 – (14:0) ミリスチン酸 8 (15:0) ペンタデカン酸 3 (15:0) ant ペンタデカン酸 – (16:0) パルミチン酸 46 (16:0) iso パルミチン酸 – (17:0) ヘプタデカン酸 4 (17:0) ant ヘプタデカン酸 – (18:0) ステアリン酸 30 (20:0) アラキジン酸 1 (22:0) ベヘン酸 – (24:0) リグノセリン酸 – (10:1) デセン酸 – (14:1) ミリストレイン酸 0 (15:1) ペンタデセン酸 – (16:1) パルミトレイン酸 12 (17:1) ヘプタデセン酸 1 (18:1) <計> 17 (18:1) n-9 オレイン酸 – (18:1) n-7 シス-バクセン酸 – (20:1) イコセン酸 53 (22:1) ドコセン酸 Tr (24:1) テトラコセン酸 13 (16:2) ヘキサデカジエン酸 – (16:3) ヘキサデカトリエン酸 – (16:4) ヘキサデカテトラエン酸 – (17:2) ヘプタデカジエン酸 – (18:2) オクタデカジエン酸 – (18:2) n-6 リノール酸 Tr (18:3) オクタデカトリエン酸 – (18:3) n-3 α‐リノレン酸 1 (18:3) n-6 γ‐リノレン酸 – (18:4) n-3 オクタデカテトラエン酸 4 (20:2) n-6 イコサジエン酸 3 (20:3) n-6 イコサトリエン酸 1 (20:4) n-3 イコサテトラエン酸 2 (20:4) n-6 アラキドン酸 11 (20:5) n-3 イコサペンタエン酸 34 (21:5) n-3 ヘンイコサペンタエン酸 – (22:2) ドコサジエン酸 0 (22:4) n-6 ドコサテトラエン酸 – (22:5) n-3 ドコサペンタエン酸 10 (22:5) n-6 ドコサペンタエン酸 0 (22:6) n-3 ドコサヘキサエン酸 22 未同定脂肪酸 6 () は推定値、 Tr は微量、 - は未測定
<注意>
脂肪酸成分名称の左の ( : ) は数値表現の略号
<備考>
別名: うばがい(標準和名)
廃棄部位: 貝殻