毎年、暑くなると熱中症で死亡するニュースが数多く流れます。水分補給の重要性が、その度にテレビ、新聞で大きく注意喚起されますが一向に熱中症に死亡者数は減少しません。
東京都の平成22年度のデータによると、死亡者数は210人で男女比は、ほぼ50対50です。年齢別にみると、65歳以上が約75%を占めますが、男女別に見ると、男性が57%に対し、女性は93%と圧倒的に女性は高齢者に偏っています。
高齢の女性で、独居暮らしの女性に関しては、本人が一番注意しなければならないことはもちろんですが、家族も、遠方に居る場合も含めて注意してあげないといけないでしょう。
また、女性の場合、60歳未満の死亡者が20%弱に対して、男性は約45%もいます。これは、男性が外で働くことが多くリスクが高いからでしょうか? 男性の場合は、高齢でなくても注意をする必要があると言えるでしょう。
意外ですが、熱中症の死亡場所は戸外ではなく、住居内での死亡者数が全体の約8割弱を占め、圧倒的に室内で死亡するケースが多くなっています。
高齢者は喉の渇きを感じる力が衰えていることから、喉の渇きを感じなくても、高温多湿な時期には、まめに水分補給をすることを習慣づけることが大切です。
なお、熱中症の予防は、単なる水分補給ではなく、特に発汗が多いときは、塩分もしっかりとることが必要です。
上手な水分補給の仕方
・一気に飲まないでこまめに飲むこと。
一気に飲むと、体内塩分濃度が急激に下がり、かえって体調が悪化します。
・緑茶、紅茶、コーヒーは効果が薄い。麦茶は良い。
緑茶、紅茶、コーヒーには、カフェインが含まれており、その利尿作用で効果がありません。
・(発汗が激しいと、ミネラル分が体外に排出されるので)ミネラル分が含まれた水でないと効果がありません。
その際の塩分濃度は、文部科学省の『熱中症 を予防しよう』というリーフレットで、0.2%程度の食塩水を補給すると良いと言っています。市販のスポーツドリンクは塩分濃度0.1から0.2%と言われています。ただし、スポーツドリンクはカロリーが高いので激しい運動をしていない場合は、カロリーオーバーになります。
良い汗をかいて体温を下げましょう。
汗が、蒸発するときに周囲から気化熱を奪うことで体温を下げる効果を得ることができます。しかし、だらだらと流れ落ちる汗は気化熱を奪いません。だらだら流れる汗はマメにふき取ることが大切です。
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