食の知識&健康

日本人に最も敬愛される魚・タイの栄養的な魅力とは?

姿・色・味の三拍子が揃い、なおかつ「めでたい」に通じる語呂合わせの要素もあるタイは、お祝いの席には欠かせない、日本人が最も敬意を捧げる魚です。

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高タンパク・低脂肪のヘルシーな白身魚

タイは、アミノ酸バランスのよい良質のタンパク質が多く脂肪分が少ないという典型的な白身魚で、老人食・離乳食・幼児食・病人食、または胃腸の弱い人や食欲が低下した人の食事に最適な食材です。
うまみのもとになっているのは豊富に含まれるイノシン酸で、ビタミンではB1・B2が多く、B1は眼球、B2は皮に特に豊富です。
そのほか、塩分を体外へ排出するカリウム、血圧やコレステロール値を下げるタウリン、脳神経の働きを助けたり血行をよくしたりするナイアシンなどが含まれています。

頭・骨・皮も食べられる

刺身や塩焼きのほか、小ぶりのものはから揚げや煮つけ、切り身は照り焼き・バター焼き・蒸し物などに適しています。もちろん身だけではなく、頭はかぶと焼き・かぶと蒸し・潮汁など、中骨はアラ煮やちり鍋、皮はさっと湯通しをして酢の物や八幡巻き、真子は炊き合わせ、白子は酢の物や鍋物にと、工夫次第でほとんどの部位が利用できます。
ネギ・タマネギ・ニラなどを取り合わせると、アリシンの働きでビタミンB1が効率よく摂取できます。

酸化が遅く味の低下も少ない

タイには、時間の経過による味の低下が少ないという特長もあります。脂が酸化しにくく、うまみ成分の分解も遅いため、死後もおいしさが長持ちするのです。
鮮度のよいうちに内臓を除き、大ぶりのものならサクにおろしてからラップで包み、冷蔵または冷凍で保存しましょう。冷蔵室で2日、マイナス3度のパーシャルフリージングで2週間、冷凍で1カ月程度は味を損なわずに保存できます。

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