豊富な食物繊維を含み、朝食に摂ると次の昼食までによい影響を与えるという「セカンドミール効果」。今これで注目を集めているのが大麦です。
食物繊維・βグルカンが豊富
大麦の食物繊維量は、白米に比べて25倍、玄米でも4倍という豊富な含有量です。また、インスリンの分泌を緩やかにし、血糖値が急激に上がらないようにする効果のあるβグルカンも豊富に含まれています。
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セカンドミール効果とは?
βグルカンは、消化吸収されないままゆっくりと腸の下のほうへ移動し、最終的に腸内細菌のエサとなって分解されます。このときに出る物質が刺激となって分泌するホルモンの作用で、今食べた食事だけでなく、次の食事のときまで血糖値の上昇がゆるやかになるのをセカンドミール効果といいます。この効果は、βグルカンが腸を通過している間はずっと持続します。
したがって、朝に大麦を食べれば昼食時の血糖値の上昇も抑えられ、夕方までその効果が続く場合もあるため、朝食に大麦を食べることは実に理にかなっているのです。
結果的に太りにくい体を作れる
また、余った糖を脂肪に変えるインスリンの働きが抑えられれば脂肪がつきにくくなりますし、大麦の一種のもち麦のβグルカンには、コレステロールを絡めとって排出する働きもあるので、動脈硬化予防も期待できます。
つまり、朝食に大麦を取り入れる習慣を続けることで、結果的に太りにくく健康な体を作ることができるのです。
たべやすい「もち麦」がおすすめ!
大麦は、白米に3割ほど混ぜただけでも効果があります。腹持ちがよく、朝食べれば昼や夜に食べ過ぎることがなくなり、間食も欲しくなくなります。
麦というとパサついたイメージがありますが、米と同様に「うるち種」と「もち種」があり、もち麦はモチモチした食感で食べやすいのでおすすめです。