現在、日本では豚肉が肉類のなかで最も多く食べられていますが、豚肉が日本で一般的に食されるようになったのは牛肉より遅く、明治30年代にとんかつが大流行してからのことです。
疲れ・夏バテ・イライラに効果あり
豚肉の栄養面における特徴は、まずビタミンB1の豊富さがあげられます。その含有量は牛肉の約10倍、食品全体のなかでもトップクラスで、疲れがたまっているときや、夏バテぎみで食欲がないとき、イライラするときなどに食べると大変効果的です。
また、ほかの肉類に比べて脂肪にオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸が多く、コレステロールが比較的少ないというのも豚肉の特徴です。
タンパク質源としても優れ、ビタミンA・B2・E、鉄、カリウムなども含まれています。
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カロリーが気になるならヒレやモモを
豚肉は、部位によってタンパク質や脂肪の含有量にかなりの差があるので、摂取カロリーを制限している人などは、高タンパク・低脂肪のヒレやモモを選びましょう。
汁ごと食べられる料理がおすすめ
豊富なビタミンB1を体内でより効率よく摂取するには、タマネギ・ネギ・ニンニクなど、アリシンを含む食材と組み合わせるのがポイントです。また、ビタミンB群は水溶性ですから、豚汁・スープ・シチューのような汁ごと食べられる料理もおすすめです。
長寿県・沖縄は豚肉消費量が全国ナンバーワン!
漢方には、食べ物は五臓六腑に入って生命を守るという考えがあり、豚肉は、脾・胃・腎に入って体液や血液などの不足を補い、内臓を丈夫にしたり、老化を防いだりする働きがあるとされています。
ちなみに、長寿で知られる沖縄県の豚肉消費量は全国でナンバーワンなのだそうですが、沖縄の人たちの長寿の秘訣も、やはり豚肉にあるのかもしれませんね。