しいたけはアジア各国で食用に栽培されているきのこで、自然界においてはクヌギ・シイ・ナラ・クリなどの広葉樹の枯れ木に生えます。うま味成分として知られるグルタミン酸を豊富に含むため、食材としてだけでなくだし汁を取るのにも使われます。また、漢方医学においては貧血や高血圧に効果がある生薬として用いられています。
しいたけ茶に期待できる効果・効能
血中コレステロールの除去・動脈硬化予防
しいたけに含まれるエリタデニンという成分には、血中コレステロール値を下げ、動脈硬化・狭心症といった病気を防ぐ効果があるといわれています。また、コレステロール値を下げるだけでなく、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすという作用もあるとされています。
抗がん作用
しいたけ独自の成分であるレンチナンは抗がん剤としての承認を受け、医療現場で使われています。ただし、現状においては直接的な抗がん作用というよりも、抗がん治療による免疫力低下を補う目的で他の抗がん剤とともに服用されるケースが多くあります。
しいたけ茶のおすすめの飲み方
しいたけ茶はお吸い物やスープを飲んでいるような感覚に近いため、日本人にとってはなじみ深くおいしいお茶ですが、「しいたけ茶単体ではクセが強くて飲み続けるのは難しい」あるいは「味が薄くて物足りない」と感じる方は、次のようなものを加えて味を調整してみましょう。
黒胡椒
しいたけ茶に黒胡椒を加えるとスパイシーなお吸い物のような味わいになります。柚子胡椒ならさらに風味がよくなります。
わさび
しいたけ茶にわさびを少量足してもおいしくなりますが、あまり入れすぎるとわさびの味が強すぎてしいたけの味がしなくなってしまうため、足す量には気をつけましょう。
しいたけ茶はお茶として飲むだけでなく、炊き込みご飯や茶碗蒸し、雑炊、和風パスタなどの出汁や隠し味にも活用できます。アレンジ次第で飽きずに摂取し続けることができるので、しいたけ茶の健康効果を実感したいという方はぜひお試しください。