大豆は、幅広い世代において脳機能に優れた効果を発揮する食材です。子どもはもちろん、実は物忘れが気になる世代にこそ必要な栄養素が満載なのです。
神経伝達に不可欠なレシチン
記憶や思考を司る大脳には神経細胞が張り巡らされており、その神経伝達物質の材料となるのがレシチンです。レシチンは卵や牛乳にも含まれますが、特に多く含むのが大豆です。
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大人にとっても育脳は大切
脳の回路の9割は5歳までにほぼできあがるといわれているため、5歳以下の子どもには積極的にレシチンを摂らせるのが効果的ですが、逆に50歳を過ぎたあたりから神経細胞の数が減ってくるため、それが物忘れや認知症につながってくるのではないかといわれています。
したがって、大人にとっては、それを予防する意味でも大豆製品を積極的に摂ることが必要になってくるのです。
組み合わせたい栄養素
そんなレシチンの効果をより高めるには、栄養素同士の組み合わせにも工夫が必要です。
まず、レシチンはビタミンCと組み合わせることで酸化を抑えることができます。
また、脳内で情報伝達するときにはカルシウムが使われるため、これを補う必要があります。カルシウムが足りていないと、情報が伝わるのが遅くなり、イライラしやすくなることもあります。
そして、情報伝達をスムーズにして脳の老化を抑制するのがDHAで、レシチンとは最強の組み合わせです。
塩分控えめの調理を心がけて
ただし、調理の際の塩分使用量には注意が必要です。塩分が多いと脳内の血の巡りが阻害されます。脳の毛細血管の伝達が滞ると、アルツハイマーなどのリスクが高まることにつながるため、塩分は極力控えましょう。
また、よく噛むことで脳に刺激を与え、ダイエットにもつながるので、ひと口ずつよく噛んで食べたいものです。