タンパク質は、筋肉・臓器・皮膚・毛髪・爪など、私たちの体を構成する欠かせない栄養素です。
さらに、血液成分、代謝反応に不可欠の酵素、ホルモンの一部、免疫の抗体、遺伝子(DNA)なども、すべてタンパク質が主材料です。
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タンパク質が不足すると
また、タンパク質はエネルギー源としても貴重で、生命活動のカギを握る栄養素といっても過言ではありません。実際、長期にわたって不足状態が続くと、生命そのものがピンチに陥りますし、短期間の不足でも、スタミナがなくなってバテやすくなったり、病気への抵抗力がなくなったり、脳の働きが鈍ったり、貧血になったり、血管壁が弱まったり、成長期の子どもでは発育が止まったりと、さまざまなトラブルが生じます。
成人の1日に必要な量は?
成人が1日に必要なタンパク質の量は、体重1kgにつき1.0〜1.2gとされています。たとえば、体重60kgの人なら1日60〜70gとなります。どんな場合も、最低量はきちんと確保することが大切です。
動物性食品のほうがタンパク質の価値は高い
タンパク質は、その中にどんなアミノ酸がどれだけ含まれるかによって、栄養的価値が左右されます。
良質とされるのは、人体内ではほとんど合成されず、外から摂取しなければならない必須アミノ酸をバランスよく含むタンパク質です。一般的に、肉類・魚介類・卵・牛乳・チーズなど動物性食品のタンパク質の価値は高く、植物性のそれは全体的に劣ります。
生活習慣病が気になる人は大豆で摂取を
ただし、大豆だけは例外です。必須アミノ酸のリジンが多く、植物性食品でありながら、良質のタンパク質源として高く評価できます。特に、生活習慣病が気になる人は、大豆や大豆製品を中心に摂るのがおすすめです。肉や卵のようにコレステロールや脂肪を気にする必要もないので安心です。