セントジョーンズワートはヨーロッパ、アジア西部、アフリカ北部を原産とするオトギリソウ科の多年草で、和名をセイヨウオトギリソウといいます。
古くから薬理的用途で利用されており、アメリカの先住民たちは抗炎症剤や収れん剤、消毒剤として使用してきたとされていますが、現在では主にうつ病や不安障害などの治療に用いられています。
抗うつ作用で心に明るさを取り戻す
セントジョーンズワート茶には、脳内のセロトニン濃度を高める抗うつ作用があるといわれています。そのため、心労が重なって弱気になったときや不安で落ち着かないときなどには、このセントジョンズワートの温かいお茶を飲むのがおすすめです。
鎮静作用で女性特有の悩みにも有効
セントジョーンズワート茶には鎮静作用があるため、更年期や生理時のうつに対してもすぐれた効果があり、生理痛や生理不順の改善に役立つといわれているほか、消化不良や咳、子どものおねしょを改善する働きもあると考えられています。
セントジョーンズワート茶のおすすめブレンド
セントジョーンズワート茶は、少し苦みのある味ですっきりとした香りが特徴です。また、ほんのりとした甘味もあるので、そのまま単独で飲むのはもちろん、相性のよいハーブとブレンドして飲むのもおすすめです。
カモミールとブレンド
甘酸っぱいリンゴのような甘味が特徴のカモミールティーとブレンドすれば、セントジョーンズワート茶の苦味が苦手な方でも飲みやすいフレーバーとなります。
ローズヒップティーやハイビスカスティーとブレンド
気分を晴れやかにする働きがあるといわれるビタミンCが多く含まれるローズヒップティーやハイビスカスティーとブレンドすれば、セントジョーンズワート茶の抗うつ作用との相乗効果が期待できます。
セントジョーンズワート茶は薬との相互作用があるため、抗HIV薬・血液凝固防止薬・免疫抑制薬・経口避妊薬・強心薬・気管支拡張薬・抗てんかん薬・抗不整脈薬を服用中の方は使用を避ける必要があります。また、妊娠中・授乳中の方の使用もNGです。まれに光感作作用を示す場合があるので、使用直後は直射日光を避けましょう。