骨粗鬆症などのトラブルを予防し、骨の健康を保つためには、カルシウムをしっかり摂る必要がありますが、骨の形成には、カルシウムだけでなくほかのさまざまな成分の助けも不可欠です。
それらの成分をバランスよく含んでいる食品として今注目されているのが、プルーンです。
ミネラルと有機酸を一緒に摂れる
プルーンには骨の材料になるカルシウムのほか、マグネシウム・リン・銅など、骨を形成するのに必要なミネラルが多く含まれています。
特に銅は大切な働きを持っており、骨の組織を組み立てるのに必要なリシルオキシダーゼという酵素が働くために不可欠なミネラルとなっています。また、プルーンには各種の有機酸も豊富ですが、これには骨の形成に必要なミネラルの吸収率をアップする作用があるとされています。
つまり、プルーンは豊富なミネラルとその吸収をよくする有機酸を一緒に摂れる食品なのです。
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ホウ素がカルシウムの排泄量を減らす
プルーンにはホウ素という成分も豊富ですが、これにはカルシウムの排泄量を減らして骨を丈夫にする働きがあるとして注目されています。
骨を丈夫に保つには十分なカルシウムが必要ですが、体内のステロイドホルモンが減少すると、カルシウムが尿と一緒に排泄される量が増え、体内のカルシウムが減少することがわかっています。これは、女性が閉経後、ホルモンが減少して骨粗鬆症になりやすくなる原因のひとつでもあります。
ホウ素にはこのステロイドホルモンの血中濃度を高める働きがあるため、その結果カルシウムの排出量を減らし、骨を丈夫にするというわけなのです。
美容効果以外にもプルーンを
カルシウム不足は現代日本人にとっての大きな問題の一つです。さまざまな健康効果を持つプルーンを、骨の強化にも利用しましょう。