スルフォラファンは、カイワレ大根やキャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に微量に含まれているファイトケミカルの一種です。
ファイトケミカルとは第7の栄養素とも呼ばれ、植物に含まれる天然の化学成分の総称です。抗酸化力や免疫力をアップしてくれる注目の栄養素です。ちなみに6つの基本栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維です。
スルフォラファンは、特にブロッコリーの新芽の部分であるブロッコリースプラウトに多く含まれていることで、このブロッコリーの新芽に熱い視線が注がれているのです。
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ピロリ菌の天敵!スルフォラファン
ピロリ菌は、胃や小腸で炎症を引き起こす細菌の一種で、潰瘍やガンも引き起こす危険因子です。
通常の細菌は胃酸によって死滅しますが、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を多量に持っており、強い胃酸の中でも生存できてしまいます。このピロリ菌を除去するためには、ウレアーゼを除去したり、ピロリ菌自体を殺傷する必要があります。
スルフォラファンは抗酸化作用があり、ピロリ菌に対する強い殺傷効果も実験で証明されました。また、ピロリ菌の感染を予防する効果があります。実際に、胃潰瘍の患者から採取したピロリ菌に対しても、除菌効果を発揮しています。
ブロッコリースプラウトを食べ続けた患者の臨床試験では、胃にいたピロリ菌の減少と慢性胃炎の改善が確認されています。スルフォラファンを多く含むブロッコリースプラウトを食べ続けた結果、ピロリ菌が8分の1に減少したという研究発表もあります。
スルフォラファンを効果的に食べるには?
スルフォラファンは、ブロッコリースプラウト(新芽)にたくさん含まれています。成長したブロッコリーやカリフラワー、菜の花、だいこん、キャベツ、カイワレダイコンなどにも含まれていますが、ブロッコリースプラウトにはこれらの10倍〜50倍も含まれています。
迷わずブロッコリースプラウトを買いましょう。スーパーで100円です。
美味しさよりも栄養素摂取を重視したい場合、つまりスルフォラファンを効果的に摂取したいときには、生食が一番です。次に、蒸して食べるのが良いでしょう。
スルフォラファンは熱にも強いので、焼いたり炒めたりしても良いですが、水溶性なので茹でる場合はゆで汁も飲みましょう。なお、電子レンジはスルフォラファンを減少させるのでNGです。