ブルーベリーは、青い色素成分が眼の疲れを解消します。
ブルーベリーが良く効くのは、眼精疲労、糖尿病性網膜症、動脈硬化性網膜症、軽度の老人性白内障、循環機能の改善、ガンの予防などに効き目があるとされています。
ブルーベリーの効能
ブルーベリーとは、ポリフェノールの一種でもあるアントシアニンを豊富に含む果物です。その果実が美しい青紫色に熟すため、ブルーベリー(Blueberry)と呼ばれるようになりました。イタリアやフランスでは、20年以上も前から「目の健康食品」として有効利用されています。
特に、ブルーベリーの紫色の色素(アントシアン)が眼精疲労や視力回復など、目に対して優れた効果があり、近年注目されています。
このアントシアンは、種類が非常に多く、それぞれ特有の色素を持っています。特にブルーベリーは、全部で15種類のアントシアン色素を含んでいることが分かっています。アントシアン色素は、紫色の品種のブドウの中の紫の色素をもった果物に含まれ、主に皮に存在する成分です。このため、皮を食べない品種だと、普通では取りにくい成分なのですが、ブルーベリーは皮ごと食べるため、効率よく摂取できるのです。
更にブルーベリーには、ロドプシンという目に良い成分が含まれており、視力を保つという効果があります。相乗効果として、これらの有効成分により目の健康が回復することで、肩こりの改善も期待できます。
そのほか、食物繊維を豊富に含むため、便秘解消のほか、毛細血管の保護作用、抗酸化作用があるため、生活習慣病、ガン、動脈硬化の予防にも効果があるとされています。肌の弾力性を保ち、美肌効果のあるコラーゲンの合成を促進する作用もあることも認められています。
ブルーベリーの種類と飲み方
ブルーベリーはカプセル、粒、ジュースなどがあります。「ブルーベリーエキス」は、アントシアニン配糖体の量が栽培種に比べて多い、北欧産の野性種を使用しています。
ブルーベリーエキスは、一日50〜600mgが摂取の目安です。
参考サイトの紹介
ブルーベリーエキスに関しては、「日本ブルーベリー協会」のサイトが参考になります。
http://japanblueberry.com/info/
ブルーベリーサプリメントの効果と注意点
ブルーベリーエキスは、ツツジ科の落葉低木果樹のブルーベリーの果実に含まれるアントシアニンなどの有効成分を抽出し濃縮したもので健康食品として注目を浴びています。
ブルーベリーの果実は、直径が約1㎝程と小さく青紫色をしており、一部の品種のブルーベリーの果実には、アントシアニンが豊富に含まれており、健康食品として、そのまま果実を食べられてもいます。ブルーベリーは、「目の網膜に良い」と視力改善効果が期待されて多くの人に利用されていますが、学術的な論文としては、アントシアニンの視力改善効果の報告はされていません。ただ、アントシアニンには、網膜の情報伝達物質「ロドプシン」の生成を助けるほか、目の毛細血管の血行を促進することから、目に栄養素を行きわたることから目に良いとされています。
また、アントシアニンの抗酸化作用で、目の活性酸素を除去し、紫外線による目の損傷防止の効果もあると言われています。
ブルーベリーを使用した健康食品では、アントシアニンを多く含むビルベリーを原料として作られています。
アントシアニンの他に多く含まれている成分として、栄養素としては、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維、亜鉛があります。
まとめ
「眼にいい果実」といわれるブルーベリーの機能研究は、空軍パイロットの「このジャムを食べると暗がりでもよく見える」という体験談がきっかけといわれています。ブルーベリーにはいくつかの種類があり、サプリメントの原料は野性種のビルベリーと呼ばれるものです。潰れやすく、酸味が強いため生食されることは少ないのですが、有効成分のアントシアニン(5種類のアントシアニジンの配糖体)を多く含んでいます。
ブルーベリーの有効成分
アントシアニンはブルーベリーの特徴的な青色を構成する色素成分で、ポリフェノールの一種です。眼の網膜を安定させているロドプシンという物質に作用して、眼精疲労を改善したり、夜間でも見えやすくするなどの働きをします。このブルーベリーの効果は、ビルベリーの抽出液による臨床試験で目の疲れやかすみ、ちらつき、眼精疲労に伴う肩こり、腰痛、イライラ、頭重態が改善したり、暗闇への順応がよくなったことで実証されています。
最後に
糖尿病および動脈硬化性網膜症の改善にも、ブルーベリーのビルベリーの抽出液は有効です。ブルーベリーの一ヶ月間の投与のあとに行った検眼鏡、蛍光眼底造影法の結果、症状の改善がみられました。軽度の老人性白内障に対しても、50人の患者に4ヵ月間投与したところ、97%にレンズの濁りの進行を止めることができたそうです。
ブルーベリーのアントシアニンは眼にいいだけでなく、イタリアでは循環機能改善の医薬品として承認されています。動物実験では抗酸化、抗炎症、毛細血管保護、血小板凝集抑制、血管拡張などの作用が確認され、ブルーベリーはガンや生活習慣病に対する予防効果も期待されています。