カルニチンは、体内の脂肪を燃焼してエネルギーに変えるため、ダイエット効果やスタミナ持続の効果が期待されています。
カルニチンが良く効くのは、ダイエット、コレステロールの抑制、体力維持などに効き目があるとされています。
カルニチンの効能
カルニチンは特殊なアミノ酸の一種で、燃焼系アミノ酸と呼ばれています。体内の脂肪を燃焼し、エネルギーに変えるためには必要不可欠な栄養素です。
人間は、ミトコンドリアという細胞内で、体内の脂肪やブドウ糖が酸素を取り入れて燃焼し、エネルギーに変えています。その脂肪を筋肉に運び、燃焼する働きをしているのがカルニチンです。このような働きから、ダイエット効果やスタミナ持続の効果が期待されているのです。
体内のカルニチンの量は個人差によるところですが、カルニチンを多く持っている場合は、脂肪を燃焼する比率が高くなるために太りにくくなります。逆にカルニチンが不足している人は、太りやすい体質になると言えます。
また、脂肪のエネルギー代謝を活発に行う必要があるスポーツ選手の場合は、カルニチンを積極的に摂取することで酸素摂取能力が増し、体力が上がり、スタミナが持続したという研究結果も伝えられています。
カルニチンの不足は、脳細胞を壊れやすくさせると言われています。
カルニチンは、体内で脳細胞に多く含まれているアセチル−カルニチンに変わります。年を取るごとに脳細胞は減少して行きますが、このアセチル−カルニチンが不足すると、脳細胞が壊れるスピードが高まり、痴呆症になりやすくなると言われています。
カルニチンは主に羊肉や牛肉、赤貝などに含まれており、体内でも作り出されていますが、年齢と共に体内でのカルニチン生産量も落ちてしまいますので、不足分はサプリメントから摂取することが効果的です。
脂肪の代謝に深くかかわるカルニチン
カルニチンはアミノ酸によく似た成分で、以前はビタミンOあるいはビタミンBtと呼ばれていました。しかし、カルニチンが体内でも生成できる成分だということがわかり、今はビタミン様物質と位置づけられています。筋肉細胞に多く存在しており、脂肪の代謝に深くかかわっています。
体内での作用
一般的な成人の場合、カルニチンは約25%が体内で生成され、75%が食事で摂取されています。体内では主に肝臓や腎臓、脳などで必須アミノ酸であるリジンとメチオニンを原料として生成されます。生成されたカルニチンは血流にのって主に筋肉細胞に運ばれます。しかし、体内で生成されるカルニチンは20歳代を境にして年齢を重ねるごとに生成量が低下してしまいます。
体内に運ばれたカルニチンは脂肪酸がエネルギーに変換される際のサポートをします。脂肪は細胞のミトコンドリア内でエネルギーに変換されますが、脂肪単体ではミトコンドリア内へ入ることができません。脂肪をミトコンドリア内へ運搬するのがカルニチンです。
カルニチンが運搬しない限り、脂肪はミトコンドリア内に入ることができないのです。言い換えると、カルニチンが脂肪を減らしてエネルギーに変換してくれるということです。
カルニチン欠乏症
カルニチンが欠乏すると、脂肪がエネルギーに変換されないので体力不足の症状が現れます。病的な体力不足が慢性疲労症候群です。また、筋肉痛や筋肉が減少する病気もおこりやすくなります。
カルニチンを全身に運ぶ機能に障害がある病気を、全身カルニチン欠損症といいます。カルニチン欠損症の場合にも体力不足、筋肉が減少する病気が起きやすくなります。
カルニチン過剰症
一般的な食事をしている場合にはカルニチン過剰症は起きませんが、サプリメントなどの用法容量を守らずに過剰摂取した場合には、吐き気や嘔吐、腹部痙攣、下痢などの症状に加えて体臭が生臭くなるなどの症状がでます。
カルニチンを多く含む食品
カルニチンは、マトン、ラム肉、牛肉、鶏肉、魚、乳製品に豊富に含まれています。卵や豆類、野菜には含まれていないのでベジタリアンの人などには欠乏症がみられることがあります。
カルニチンの注意点
カルニチンは脂肪の代謝をサポートするため、しばしばダイエットに利用されます。たしかに、適度のカルニチンを摂取することで脂肪の蓄積を予防することができます。しかし、どのような成分でも過剰に摂取すれば相応の問題が出てきます。
また、カルニチンを摂取していれば、どんなに食べ過ぎても肥らないということではありません。あくまで脂肪の代謝を強化してくれるだけです。ダイエットの基本は、食事制限(食べ過ぎないこと)と、運動です。
カルニチン おさらい
カルニチンは、アミノ酸から生合成されて作られます。ビタミンに似た働きを行う物質であることから、発見当初はビタミンBTと名付けられました。しかしその後、ビタミンの定義には当てはまらないことが分かり、ビタミン様物質に位置づけられました。
カルニチンは、脂肪燃焼に関係している物質で、そのほとんどが筋肉細胞に存在しています。脂肪が燃焼されてエネルギーになる過程において、脂肪酸を燃焼が行われる細胞内にあるミトコンドリア内部に運ぶという働きを担っています。
このことから、カルニチンにはダイエット効果、コレステロール増加の抑制、体力維持などが期待できる栄養成分と言うことができます。
尚、カルニチンには、分子式が同じでも構造が異なる異性体が存在し、脂質代謝に関係しているのはL-カルニチンのみです。
L-カルニチン以外にもレボカルニチンやDL-カルニチンなどが異性体として存在します。
カルニチンは、体内で主に肝臓や腎臓で生合成されますが、合成にはビタミンC、ビタミンB6、ナイアシンなどのビタミン類やミネラルの鉄分が必要となります。
成長時の子供や妊娠中の妊婦などカルニチンの必要量が多いとき、合成に必要なビタミン・ミネラルが不足するとき、あるいは、20代以降で体内でのカルニチン生産量が落ちて不足状態にあるときは、外部からサプリメントとして摂取することが望ましい成分です。
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