ショウガは、ジンゲロールとショウガオールおよびジンゲロンの主要成分とそれ以外に含まれるビタミンやミネラルなどのその他の栄養成分の相互作用で、冷え性、カゼの初期症状、胃腸の潰瘍・腫瘍、吐き気、便秘、むくみの解消などに効果を発揮します。
ショウガの効能
ショウガの根は生薬としてカゼの初期症状や胃腸機能の向上などに効果があり、中国では紀元前の時代から既に利用されていました。
今でも、葛湯に生姜を加えて摂取することで身体が温まり、免疫力を高めることができカゼが治りやすくなることから民間療法としてよく用いられています。
なお、ショウガの表面の皮を剥き、蒸した後、乾燥させたものは乾姜(かんきょう)を呼ばれ、生の状態のしょうがよりも強い強壮作用や健胃作用のほか興奮を抑える作用があります。
医薬品の品質などの規格基準が定められている日本薬局方にも、ショウガの根をただ単に乾燥させたものと、蒸してから乾燥させたものは効果効能が区別されています。
ショウガにはジンゲロールとショウガオールおよびジンゲロンが主要な栄養成分として含まれています。
ほかにもビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸などのビタミン、鉄分、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラル、カロテンなどが含まれています。
ショウガオールとジンゲロンは、ジンゲロールを乾燥、加熱することで生じます。
- ジンゲロールの効能
- 免疫力のアップ、抗酸化作用、殺菌作用、体温アップ、健胃・整腸・鎮痛効果などがあります。
- ショウガオールの効能
- 血行促進、体温アップ、抗酸化作用、殺菌作用、中枢神経の興奮鎮静作用などがあります。
- ジンゲロンの効能
- 血行促進、発汗作用、代謝促進、脂肪分解作用などがあります。
効果・効能は、生よりも乾燥したショウガの方が大きくなります。これは乾燥によって生のショウガには存在しないショウガオールとジンゲロンが生じるからです。
こんな人に
ショウガは、冷え性の人や胃腸が弱くて体質改善をしたいと思っている人、及びカゼをひいたかなと思うときは薬に頼らず治したい人に最適です。
ショウガの種類と飲み方
しょうがのサプリには、無添加、無農薬のしょうが100%粉末、黒酢や黒糖にしょうがを配合したサプリから他の栄養成分をプラスした物、飲料タイプ、カプセル・錠剤タイプとあります。
粉末タイプは、飲み物や料理に入れて味を楽しみながら摂取することができます。
生姜といえば体を温めてくれる「冷え性改善効果」が有名
ショウガ多年草で、食材・生薬として利用されています。ショウガの根茎は生薬として生姜(しょうきょう)と呼ばれ、中国では昔から薬用として利用されています。効果として、発散作用、健胃作用、鎮吐作用があるとされています。
発散作用は主に発汗により寒気を伴う風邪の初期症状の治療に使われ、健胃止嘔作用は胃腸の冷えなどによる胃腸機能低下防止などに使われることが多いようです。
また、冬に飲まれる生姜を加えた葛湯は、身体を温めて、免疫力を高めるため、風邪の民間療法としても用いられています。
生姜のお役立ちサイト
- ショウガ – Wikipedia
- 生姜の基礎知識|永谷園生姜部
- 夏冷え解消!しょうが 使い方が間違ってた! : ためしてガッテン – NHK
- 冷えに効くショウガは生?温?乾燥?:日経ウーマンオンライン【体質別☆漢方×アロマで不調改善】
- 生姜の効能効果-健康に良い免疫力を高める食べ物
生姜の豆知識
食材としてのしょうがは、生々しい新鮮なしょうがより乾燥したものが栄養効果が高いので新鮮なものも選ぶ必要はありません。
また、しょうがには旬の時期はなく通年で旬です(収穫時期は10月から11月ですが新鮮である必要がないため通年出荷されます)。
薬味としての風味は落ちますが、しょうがをスライスして1日天日で乾燥させたしょうがは栄養効果が更に高まります。
国産しょうがの占める割合は2割程度で8割は主に中国からの輸入品です。
サプリでは国産しょうがを原料としていることを謳った商品があるので注意しましょう。