緑茶は、抗酸化と抗変異原作用で体を防衛します。
緑茶が良く効くのは、ガンの予防、コレステロール値が高い、血糖値が高い、風邪をひきやすい、高血圧、老化予防などに効き目があるとされています。
緑茶の効能
緑茶は、古くから日本でも親しまれてきたお茶です。一口に緑茶と言ってもいろいろな種類があり、番茶や煎茶、玄米茶は、生のお茶の葉を発酵させずに製造した不発酵茶、同じ原料を使って発酵させたお茶を紅茶、ほどほどに発酵させたお茶がウーロン茶で、半発酵茶と言います。
緑茶の有効成分としてまず挙げられるのは、よく話題となっているカテキンです。カテキンはお茶の渋み成分で、ポリフェノールの一種です。このカテキンはビタミンEの10倍、ビタミンCの80倍という強い抗酸化力を持つことから、体の酸化や風邪などの抗ウィルス作用、老化を防ぐなど、生活習慣病の予防の効果も期待されています。厚生労働省の研究結果でも、緑茶を1日に5杯以上飲む女性や、緑茶の産地などで、日常的によく緑茶を飲む地域ほどがんの発生率が少ないことも明らかになっています。
また、糖分が体内の血管内に入るのを抑える効果もあるため、血糖値の上昇を防ぐ役目もあります。その他、脂肪を効果的に燃焼させ、体内の脂肪を優先的にエネルギーに変える働きもあります。
同時にカテキンの抗菌作用により、口の中で増える細菌の繁殖を抑える効果もあることから、虫歯や歯周病を予防してくれるとも言われています。
もう1つの特徴的な有効成分はテアニンです。これは、緑茶に多く含まれる旨み成分で、アミノ酸の1種です。研究によると、テアニンを200mg飲むと リラックス状態を示すα波が多くあらわれることが確認されていることから、ストレス軽減や、更年期障害の改善効果もあるとされています。
また、緑茶にはガムでお馴染みのフッ素が含まれており、虫歯を予防してくれ、フラボノイドが口臭を抑えてくれます。
更に、ビタミン類が豊富に含まれ、特にビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぐ美白効果や、ビタミンAは皮膚の粘膜を健康に保つ栄養素とされているなど、体にとって重要な働きをしてくれる成分が多数含まれているのです。
なお、緑茶は飲むだけでなく、薬効成分の中には水に溶けないものもあるため、できるだけ粉末で摂取したり、食べるお茶などから摂取するとより効果が期待できるでしょう。
緑茶の種類と飲み方
緑茶は粉末タイプがあります。
緑茶の飲み方は、お茶として1日5杯以上は摂りたいものです。ただし、夜のお茶の摂りすぎは不眠の原因となるので要注意です。
参考サイトの紹介
緑茶に関しては、伊藤園の以下のページが参考になります。
http://ocha.tv/components_and_health/benefits_greentea/
緑茶の有効成分の代表はカテキン
緑茶には、カテキン、カフェイン、テアニン、サポニン、クロロフィル、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB2、葉酸、βカロテン、ミネラル(カリウム、カルシウム、マンガン、リンなど)が含まれています。
これらの有効成分の中で、お茶の渋みの成分であるカテキンはお茶にしか含まれておらず、お茶の中では緑茶にもっとも多く含まれている成分です。カテキンには強い抗酸化力があります。その強さは抗酸化力の強いビタミンEの約10倍、ビタミンCの約80倍もあります。
カテキンの効能
カテキンには多くの効能があります。
- 高脂血症の予防し、血栓を防ぐことで動脈硬化や心臓病を予防します。
- 正常な細胞ががん細胞になることを防ぎ、かつがん細胞が成長することを阻害する働きでがんを予防します。
- 血圧低下作用があります。
- 血糖値を低下させて糖尿病を予防します。
- 殺菌作用や抗ウイルス作用が虫歯や感染症を予防します。
- 抗酸化作用によって老化防止、美肌効果が期待できます。
- 糖分や脂質を代謝することでダイエットを促進します。
その他の効能
緑茶の効能には、二日酔い防止、利尿作用、リラックス作用、消臭作用、覚せい作用などがあります。
まとめ
緑茶の健康パワーが注目されるようになったのは最近のことです。茶所の静岡県中川根町で胃ガンの発生率が低いことから研究が始められました。緑茶は現在までに、抗ガン作用があるほかに抗酸化作用、抗変異原作用、血圧上昇抑制作用、コレステロール値上昇抑制作用、血糖値降下作用、抗菌作用が解明されています。
茶はツバキ科の植物で、大河が集まる中国雲南省からアッサム地方にわたる山地が原産地です。日当たりがよい丘陵地で栽培され、育成した茶葉にはさまざまな成分が蓄えられます。まず、茶の苦味のもととなり、人体では中枢神経を興奮させる作用や利尿作用をもつカフェインなどのアルカロイド。そして、渋味のもとで、抗酸化や抗菌、抗ウイルス、血圧上昇抑制、コレステロール低下の働きをもつカテキン。さらに、カフェインとは逆の鎮静作用をもたらす、甘いうま味を呈するテアニンなどのアミノ酸など。また抗酸化成分のビタミンC、ビタミンEやミネラル類も豊富です。これらは水溶性で、温湯に浸出します。
最後に
緑茶はカテキン類(ポリフェノール化合物)が数種類存在するため、老化や疾病に関わる生体内酸化を抑制する働きがより強力といえます。このカテキン類は若い葉ほど多く含まれるといいます。
平安末期、宋より帰国した栄西は初めて茶を伝え、早くも『喫茶養生記』で茶の効用を説いたといいます。一日約10杯のお茶を常飲する人のガン死亡率年齢を調べると、一日3杯以下の人に比べ女性で7歳、男性で5歳長命という結果も報告されています。因みに茶寿は108歳です。